2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私たちの「俳句」観を探る 戦後から令和への俳句史を辿りながら (俳誌「きごさい」)

*「きごさい」13号、2021.3.31、pp.92-100。 *NPO法人「俳句と歳時記 HAIKU+」主催の2020年11月29日の講演録。講演時と異なる資料も追加しながら、戦後から令和期に至る俳句史を論じた。

江戸の類型から明治の「写生」へ:浮世絵と洋画、江戸俳諧と近代俳句の美意識の差異について (ドイツ、ミュンヘン大学)

*ミュンヘン大学、2021.3.31、16:00-19:30。 *ドイツのミュンヘン大学、エヴリン・シュルツ先生及び博士後期課程の大学院生、また青木による日本近代文学研究発表会。永井荷風「日和下駄」とベンヤミン「ナポリ」の親和性と近代都市について、夏目漱石と橋…

近代俳句の「写生」について (ミュンヘン、アウグスブルク句会)

*ミュンヘン、アウグスブルク句会、2021.3.28、21:00-23:00。(ミュンヘン時間28日14:00-16:00) *ドイツのミュンヘン句会・アウグスブルク句会でドイツ語俳句を創作されている方々を対象とした講演で、村戸裕子氏の通訳とともに行った。近代俳句がなぜ「…

日本文化の季節感、特に春の桜を惜しむ心について ー 俳句や絵画などを例に考える ー  (アメリカ、ボストン日本人会)

*ボストン日本人会、2021.3.22、8:00-10:00。(ボストン時間21日19:00-21:00) *アメリカ東部のボストン日本人会による講演。日本の春夏秋冬それぞれの季節感を俳句や和歌、映画や絵画で確認しつつ、桜を惜しむ心のありようをお茶の世界やポップカルチャー…

句の手触り、俳人の響き20 西村麒麟3 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」38-4、2021.3.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイで、第20回目は前回に続き西村麒麟氏。氏の幼少時から大学まで、そして社会人になり、句集『鶉』を刊行するまであたりの印象的な逸話を綴った。

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と06 落語と猫

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.3.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。6回目は散歩しながら聴いた落語や、途中で見かけた猫について綴った。 ∴ 散歩しながら落語を聴くのが好きだった。Mp3プレイヤーに音源を入れ、イヤホンで古今亭志…

日本文化の季節感と「喪失」の明るさについて  (ドイツ、デュッセルドルフ日本クラブ)

*デュッセルドルフ日本クラブ、2021.3.14、22:30-24:00。 *ドイツのデュッセルドルフ日本クラブによる講演。日本文化における四季の描かれ方や心情表現のありようを、和歌や俳句、映画、アニメ等で確認しつつ、「春」の描写に最も日本らしい情緒があふれ出…

時のうつろい、句の響き17 岩城島の若山牧水 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-83、2021.3.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載17回目は大正期の岩城島に立ち寄った若山牧水について綴った。牧水と明治大学在学中に知り合った三浦敏夫は岩城島の「島代官」と称された三浦家の第18代当主で、短歌を趣…

俳句表現の特徴、日本文化のありよう(アメリカ、ワシントン大学)

*ワシントン大学、2021.3.9、13:30-14:50。 *アメリカのワシントン大学、西川伊都子先生の学部授業枠での特別講演。俳句という短い詩型の一語一語にどのような日本文化の特徴や意味が込められているかを俳句やアニメ、マンガを通じて考察し、そしてアメリ…

季節と追憶27 栴檀の木 (俳誌「氷室」)

*「氷室」29-3、2021.3.1、pp.16-17。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。27回目は「栴檀の木」。宮尾登美子が小説「おしんさんと栴檀の木」で描いた高知のある家の栴檀の木の風情や、松山の垣生で生まれ育った若き石田波郷が通っ…

会話形式でわかる近代俳句史超入門60 日野草城2 (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」280号、2021.3.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。今回は日野草城の俳句について語り合った。

逸話のさざめき、句の面影15 日野草城 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」296、2021.3.1、pp.174-177。 *物故俳人の評伝エッセイ。15回目は日野草城。戦後に肺結核で倒れた後の病床生活や妻の晏子との夫婦愛にも触れながら、新興俳人の晩年の雰囲気を綴った。

いつでもそこに、俳句があった 郷愁の昭和俳句39 戦後俳句3 (総合俳誌「俳壇」)

*「俳壇」38-3、2021.3.1、pp.210-213。 *有名無名の俳人の句群を通じ、昭和の世相を回想する連載最終回。39回目は「戦後俳句3」として、戦後俳句にも触れつつ、これまで紹介したテーマや時代精神の意義などを総括し、戦後日本のありようを指摘して終えた。