2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句と、周りの景色13 日本語の倍音  (俳誌「白茅」13号)

■「白茅」13号、2016.7.31、pp.13-15。 ■山口誓子の俳句を例にしつつ、俳句を翻訳する際、日本語と英語の文化圏の差異もさることながら、何をもって「俳句」とするかという訳者の価値観そのものが問われることを論じた。 具体的には、「麗しき春の七曜または…

俳句学講座02  (愛媛県文化振興財団)

■ひめぎんホール1階多目的室、2016.7.28、13:30-15:00。 ■一般市民向けの全10回の文化講座で、第2回目は正岡子規。彼は実作者というより批評家として凄みのある俳人で、その選句眼と「写生」が近代俳句の道程をほぼ決定付けたことなどを述べた。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2016.7.4-8、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿ってさまざまな「ことば」を紹介。詳細は、正木ゆう子「天井にある水影も鮎の味」(7/4、月)、松本たかし「影かかえ蜘蛛とどまれり夜…

円満寺二郎『漢字の使い方ときあかし辞典』書評  (「週刊読書人」)

■「週刊読書人」3146号、2016.7.1、6面。 ■円満寺二郎『漢字の使い方ときあかし辞典』の書評。同訓異字の平易な解説を付したこの辞典は実用的な使い道を意図した編集ではあるが、例えば酒杯を片手に吉川幸次郎の「杜甫ノート」といった名解説文とともに本書…