2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

批評家たちの「写生」(十六) 小林秀雄(その八)   (俳誌「翔臨」85号)

*「翔臨」85号、2015.2.29、pp.5-6。 *文芸批評家の論から「写生」を捉え直す連載評論。小林秀雄『近代絵画』の背前ぬ論を改めて確認しつつ、高野素十の強靱さが水原秋桜子の俳句象と異なる自然観で成り立っていたことなどを述べた。

現代俳句時評3 俳誌の継承と熱気  (総合俳誌「俳句」)

■「俳句」65-4、2016.2.25、pp.186-189。 ■結社及び俳誌を継承し、その系譜を図らずも後世に伝えることの意義を、例えば岡本圭岳「火星」を継承した山尾玉藻及び最新句集『人の香』や赤尾兜子の記憶を語り続ける木割り大雄「カバトまんだら通信」等を通じて…

昭和期「ホトトギス」の傑作を探る  (第53回松山市民俳句大会)

■子規記念博物館四階講堂、2016.2.11,13:00-14:00。 ■松山市民俳句大会での講演。高浜虚子及び「ホトトギス」が築いた「写生」の傑作群は奇妙な謎を含む句が多く、俳句を充実した余技と親しむ一般の愛好者は真似をしない方がよく、背丈にあった句作を心がけ…