2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
■「白茅」秋号、2015.10.31、pp.16-18。 ■天久聖一編『書き出し小説』のシュールな一行小説を引き合いにしつつ、島津亮や阿部完市、また永田耕衣の前衛俳句に漂うのはこの世の理不尽さに対する「笑い」の感覚であった、といったことを述べた。
*「翔臨」84号、2015.10.31、pp.24-25。 *文芸批評家の論から「写生」を捉え直す連載評論。小林秀雄『近代絵画』のドガ論を参照しつつ、高浜虚子と高野素十の「写生」句の強靱さを述べた。
■「愛媛新聞」、2015.10.25。 ■10月18日に開催された四国遍路・世界の巡礼研究センター(愛媛大学)の取材記事。
■愛媛大学法文学部棟大会議室、13:00-14:00。 ■近現代における四国遍路の表象のあり方を高群逸枝、種田山頭火ら著名作家の作品の他、無名俳人の句、戦前や戦後マンガ家のイラスト等も紹介しつつ述べた。
*ひめぎんホール、13:30-14:10。 *日本看護技術学会第14回学術集会の特別講演。病臥の正岡子規が迫りつつある死を前に、いかに自らが生きている瞬間を味わい、楽しもうとしたかを随筆や逸話、絵等を紹介することで、病人が自己救済を図る際の一例を現職の…
■「ぽち袋」4号、2015.10.15、pp.2-5。 ■山口誓子の「俳句」のあり方には図らずも滲み出るユーモアが感じられるが、従来の誓子評ではほぼ稀薄だったことを柿衞文庫での宇多喜代子氏との対談とともに触れつつ、むしろそれが誓子句の本質であろうことを安井浩…
■大阪天満宮、13:00-14:00。 ■天満宮の講の一つ、連句会「鷽の会」奉納俳諧での講演。江戸期の蕉門歌仙と近代俳句史の作品の共通点と異質点とをいくつかのテーマに沿いつつ述べた。
*愛媛大学南加ホール、18:00-21:00。 *生涯学習センター主催の放送県民大学「文学講座」の第一回目。愛媛県は東予、中予、南予地方に大別されており、各地域に数多くの近現代文学や文化等が関わっていることを述べた。小説家の芥川龍之介や漫画家のつげ義…
■「現代詩手帖」2015.10.1、21p。 ■曾根毅(1974-)の第一句集『花修』の紹介。戦前の新興俳句や戦後の前衛俳句等の系譜を受け継ぐ作家であることと、それのみではない作品があることなどを紹介した。下記は引用句群。 この国や鬱のかたちの耳飾り 悪霊と皿…
*「100年俳句計画」215、2015.10.1、pp.36-37。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。16回目は高浜虚子の凄さを、「ホトトギス」雑詠欄の選句を通じて語り合った。
■「円座」28号、2015.10.1、pp.32-36。 ■波多野爽波や竹中宏の「写生」観と後藤夜半の「偶然の必然」には通底するものがあるとした上で、「俳句研究」昭和52年3月号の後藤夜半追悼特集で「偶然の必然」を論じた清崎敏郎よりも、たまたま同号に句群を発表した…