2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【公開エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と26-3 愛媛県南予地方と宇和島の牛鬼3

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2022.4.30。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。26回目は愛媛県宇和島市等の南予地方で有名な牛鬼について綴った。今回はその3回目。 ∴ 南予地方の牛鬼を描いた文学で著名なのは、獅子文六『てんやわんわ』(昭…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2022.4.25-29、AM10:50-11:00、15:50-16:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。 ・4/25-26:日野草城「手をとめて春を惜しめりタイピスト」。 ・4/27-28:松本たかし「包丁を取りてうちなで桜…

タイムトラベル俳句の歴史2 芭蕉の出現 (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」326、2022.4.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。江戸期の芭蕉について綴った。

句の手触り、俳人の響き33 鶴岡加苗4 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」39-5、2022.4.20、pp. 34-35。 *現存俳人の評伝エッセイ。第33回目は鶴岡加苗氏の最終回。俳句四季新人賞、俳人協会新人賞を受賞した後、「狩」で句作に励むと同時に、高野素十や波多野爽波といった「写生」の無内容に惹かれる鶴岡氏の句業の…

【公開エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と26-2 愛媛県南予地方と宇和島の牛鬼2

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2022.4.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。26回目からは愛媛県宇和島市等の南予地方で有名な牛鬼について綴った。今回はその二回目。 ∴柱に高々と掲げられた異形の面を見た時、私は宇和島に来たことを実感…

台北時代の下村非文 (俳誌「山茶花」)

*「山茶花」900、2022.4.10、pp.30-31 。 *「山茶花」元主宰の下村非文は、戦前の日本統治時代の台湾銀行に勤めており、そこで俳句を知ったという経歴の持ち主である。台湾の俳誌「ゆうかり」掲載記事から非文の台湾銀行時代の作品や句会の様子を紹介しつ…

時のうつろい、句の響き23 四阪島の虎杖 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-89、2022.4.5、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載23回目は新居浜の別子銅山関連の製錬所があった四阪島の暮らしについて綴り、四阪島に立ち寄って句を詠んだ山口誓子の作品も併せて味読した。

【公開エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と26-1 愛媛県南予地方と宇和島の牛鬼1

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2022.4.4。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。26回目からは愛媛県宇和島市等の南予地方で有名な牛鬼について綴った。今回はその一回目。 ∴ 「きさいやロード」と掲げられた宇和島(愛媛県南予地方の町)のアー…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2022.4.1-5、AM10:50-11:00、15:50-16:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。 ・4/1-2:富安風生「まさをなる空よりしだれ桜かな」。 ・4/3-4:中村汀女「ゆで玉子むけばかがやく花曇」。 ・4…

日本文化及び俳句の「余白」を、日本語話者はいかに読解するか  (ミュンヘン、アウグスブルク句会)

*ミュンヘン句会、アウグスブルク句会、2022.4.3、21:00-23:00。 *ドイツのミュンヘン句会・アウグスブルク句会合同主催講演。日本語俳句の「余白」を解する時、なぜ日本語話者はドイツ語話者より深読みや想像が可能なのかを、日本文化の特徴等を例にしな…

松野町、芝不器男句碑音声ガイド  (松野町教育委員会)

*2021.4月頃。 *松野町教育委員会主催による句碑音声ガイド。松野町出身の俳人、芝不器男の句碑が町内に複数建立されている。その句碑に音声ガイドを付し、スマホ等で視聴できるようにする企画に参加し、5基の句碑解説を担当した。

会話形式でわかる近代俳句史超入門73 近代俳句の捉え方2(俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」292号、2022.4.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。73回目は近現代俳句の特徴を改めて捉え直すために、江戸俳諧の連句のあり方について語り合った。

別子銅山の人車、坑車 (俳誌「円座」)

*「円座」67,2022.4.1、pp.40-41。 *戦後、愛媛県新居浜市の別子銅山を訪れた山口誓子が詠んだ句群は、「人車」「坑車」という語彙が使い分けられている。銅山特有の電車を詠んだためであり、別子銅山坑内を走っていた電車のありようとともに誓子句の特徴…

逸話のさざめき、句の面影28 本田三嶺子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」309、2022.4.1、pp.122-125 。 *物故俳人の評伝エッセイ。28回目は愛媛県新居浜市の俳人、本田三嶺子。彼は「ホトトギス」その他に投句し続けた俳人で、晩年の柳原極堂に私淑し、新居浜の「ホトトギス」系俳人として合田一系とともに名を馳せた…

香園寺の種田山頭火 (月刊「へんろ」)

*「へんろ」457号、2021.4.1、5p。 *愛媛県の第●番札所の香園寺に一時住んでいた木村無相、河村みゆき等は「層雲」の種田山頭火の自由律に惹かれており、その山頭火が遍路巡りで香園寺を訪れた時の逸話や経緯等を綴った。

季節と追憶40 四阪島の山口誓子 (俳誌「氷室」)

*「氷室」30-4、2022.4.1、pp.20-21。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。40回目は「 四阪島の山口誓子」。愛媛県今治市の四阪島は住友の別子銅山関連の製錬所があり、戦後に山口誓子が立ち寄り、多くの句を残している。その句群…