2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

時のうつろい、句の響き19 銅山川の深川正一郎 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-85、2021.7.20、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載19回目は川之江出身の俳人、深川正一郎を紹介しつつ、銅山川や川之江の風情を綴った。

句の手触り、俳人の響き24 坪内稔典 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」38-8、2021.7.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイで、第24回目は坪内稔典氏を紹介。坪内氏の愛媛県佐田岬の九町は南予地方に属しており、南予出身者の実業家や文学者には破天荒な力を持ち、それぞれ進んだ分野で先鋭的な表現や事業を成…

愛媛俳句・文学講座02 玉川町の屋敷、離れの二階 高浜虚子と今井つる女 (愛媛県文化振興財団文化講座)

*愛媛県県民文化会館本館3階、第5・7会議室、2020.7.16、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文学講座」第2回目。松山藩士の池内一族である高浜虚子と姪の今井つる女が住んだ松山市玉川町の屋敷の様子を語るとともに、明治維新後の池内一族の消長や虚子、…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と13-4 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について4

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.14。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。13回目分は分割して連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごし…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と13-3 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について3

*サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.12。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。13回目分は分割して連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごした。後…

俳句そのものを読むということ 『と』を中心に  (「日本文学」)

*「日本文学」70-7、2021.7.10、pp.36-40。 *有季定型という特殊な詩形の俳句作品をいかに読むかという一例として、「と」を用いた作品を実際に読解した。

日本現代文化における「空」の表象  (ドイツ、日本語で話す会)

*オンライン講座、2021.7.10、21:00-22:40。 *ドイツの日本語愛好者による「日本語で話す会」での講演。近現代俳句やアニメで「空」が印象的に描かれる場面の分析を通じて、作品における「空」の表象のあり方を述べた。

趣味と写真と、ときどき俳句と13-2 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について2

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.8。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。13回目分は分割して連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごした…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と13-1 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について1

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.6。 *13回目は分割連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごした。後年、その東野に高浜虚子や今井つる女が関…

マンガにおける日本の学校風景の描写について (ドイツ、デュッセルドルフ大学)

*デュッセルドルフ大学、2021.7.5、16:30-18:30。 *ドイツのデュッセルドルフ大学の日本学(教育学)研究者、小林亜未先生の授業枠での授業。日本のマンガで「学校」の各場所がどのように描かれ、またどのような位相で捉えられているか等を紹介した後、学…

これまでの会の質問について (ミュンヘン、アウグスブルク句会)

*ミュンヘン句会、アウグスブルク句会、2021.7.4。 *ドイツのミュンヘン句会・アウグスブルク句会合同主催講演。ドイツ語俳句を創作されている方々を対象とした講演で、村戸裕子氏の通訳とともに行った。内容は、これまで複数行った講演内容についての質問…

俳句史講座2 芭蕉と蕉門の世界、「猿蓑」から「炭俵」へ (愛媛県文化振興財団文化講座)

*オンライン講座、2021.6.18、13:30-14:50。 *Zoomによる文化講座。第2回は芭蕉。芭蕉及び蕉門の歌仙(連句)の特徴などを中心に、「猿蓑」や「炭俵」収録作品の魅力などを語った。

城川町の実盛送り (俳誌「櫟」)

*「櫟」29-7、2021.7.1、pp. 38-39。 *「櫟」の江崎紀和子主宰が「俳壇」2019年7月号に発表した「虫送り」の句群を軸に、句の舞台となった西予市城川町の魚成地区の虫送りである「実盛送り」と御霊信仰についてまとめつつ、江崎主宰の句群の魅力などを綴っ…

会話形式でわかる近代俳句史超入門64 富澤赤黄男1(俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」283号、2021.7.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。64回は富澤赤黄男の前半生の経歴を中心に語り合った。

季節と追憶31 山の句碑と渦潮の海 (俳誌「氷室」)

*「氷室」29-7、2021.7.1、pp.16-17。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。31回目は「山の句碑と渦潮の海」。高浜虚子一行は愛媛県波止浜公園に幾度か立ち寄り、句会を行い、公園内の旅館に宿泊したという経緯があるため、現在の波…

逸話のさざめき、句の面影19 深川正一郎 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」300、2021.7.1、pp.140-143。 *物故俳人の評伝エッセイ。19回目は深川正一郎。愛媛県の新宮上山村(現・四国中央市)に生まれ、川之江で育った正一郎の生涯を綴った。父母や祖父母を若くして亡くしたこと、また東京で暮らすも晩年につれて郷土…