2005-01-01から1年間の記事一覧

「写生」俳句の一側面――「旧派」三森幹雄と「新派」正岡子規の論争から  (日本近代文学会関西支部)

■日本近代文学会関西支部秋季大会(於奈良女子大学)、2005.11.27。 ■明治期、正岡子規は「写生」を提唱し、従来の俳句を変革したとされる。しかし、「写生」は同時代俳人から「只言」と批判されたこと、またそれは日本韻文の中でも特異な認識だった可能性が…

正岡子規の「連想」について   (俳文学会全国大会)

■第57回俳文学会全国大会(於松山東雲女子大学)、2005.10.9。 ■正岡子規は、俳論に「連想」という語を多用している。現在、この語は日常的に使用されるが、子規の時代には心理学や美学の学術専門語であった。子規は東京帝国大学で最新西欧諸学問を摂取して…

正岡子規に寄せられた同時代評  (「俳文学研究」)

*「俳文学研究」44号、2005.10、pp.1-2。 *正岡子規の「写生」句は同時代的には不評であり、特に俳諧宗匠達からは素人の作品と批判されていたことを、当時の同時代評を元に論じた。