逸話のさざめき、句の面影50 竹下しづの女 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」334、2024.5.1、pp.150-153 。 *物故俳人の評伝エッセイ。50回目は竹下しづの女。幼少期の勉学環境や句作の馴れそめ、「ホトトギス」雑詠欄で巻頭を取った句についてやその後の人生などを綴った。

句の手触り、俳人の響き55 品川鈴子と「ぐろっけ」8 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」41-5、2024.4.20、pp.34-35。 *現存俳人の評伝エッセイ。第55回目も前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」、山口誓子について。「万緑」「ぐろっけ」会員だった木村美猫氏からうかがった品川鈴子氏と山口誓子についての逸話やその雰囲気を記し…

俳句という詩型の蘇生  (総合誌「ウエップ俳句通信」)

*「ウエップ俳句通信」139号、2024.4.14、pp.48-49。 *筑紫磐井氏『戦後俳句史nouveau 1945-2023』の書評。氏が戦後俳句史の構築を通じ、俳句文芸の可能性を蘇生させようとしたことなどを論じた。

『長谷川櫂自選五〇〇句』  (朔出版)

長谷川櫂 自選五〇〇句作者:長谷川 櫂朔出版Amazon *『長谷川櫂自選五〇〇句』(朔出版、2024.4.10)の解説「黒い獣と花」、pp.182-201。 *俳人の長谷川櫂氏による自選五〇〇句集に付した解説。氏の50年に及ぶ句業の一端を概観しつつ、氏の特質を「黒い獣…

時のうつろい、句の響き34 すき焼きと台湾料理 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-100、2024.4.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載34回目は台湾におけるすき焼きと台湾料理の位相の違いを、俳誌「ゆうかり」掲載の記事や俳句を参照しながら論じた。

連句の付句のような巧さ 高濱虚子の慶弔句を読む (総合誌「俳壇」)

*「俳壇」41-4、2024.4.1、pp.56-57 。 *「前書と俳句」特集のエッセイ。前書付の俳句の名手として、高濱虚子の慶弔句の絶妙さを論じた。

逸話のさざめき、句の面影49 阿部みどり女 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」333、2024.4.1、pp.124-127 。 *物故俳人の評伝エッセイ。49回目は「駒草」の阿部みどり女。生い立ちから「ホトトギス」での句作修行、そして「駒草」を立ち上げた後の人生などについて綴った。

季節と追憶63 飯島晴子の「写生」観 (俳誌「氷室」)

*「氷室」32-4、2024.4.1、pp.20-21。 *戦後俳句史。63回目は藤田湘子の「鷹」に所属した飯島晴子の「写生」観を論じた。

小林秀雄の眼と俳句01 沈黙に堪えるということ (総合誌「俳句界」)

*「俳句」73-4、2024.3.25、pp.116-117 。 *小林秀雄の批評文の一節から俳句の本質や魅力を浮き彫りにする伝エッセイ。第1回目は「美を求める心」の一節と俳句の「沈黙」について綴った。

句の手触り、俳人の響き54 品川鈴子と「ぐろっけ」7 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」41-4、2024.3.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイ。第54回目も前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。「万緑」「ぐろっけ」会員だった木村美猫氏からうかがった品川鈴子氏と山口誓子についての逸話とその意味を綴った。

第39回富澤赤黄男顕彰俳句大会選者  (八幡浜市教育委員会)

*『第39回富澤赤黄男顕彰俳句大会』、2022.3.3、pp.19-21。 *八幡浜市教育委員会による富澤赤黄男(川之石出身)を顕彰する2023年度俳句大会の特別選者を務めた。特選三句及び寸評、また二十句の佳作を掲載。

季節と追憶62 飯島晴子の表現意識 (俳誌「氷室」)

*「氷室」32-3、2024.3.1、pp.20-21。 *戦後俳句史。62回目は藤田湘子の「鷹」に所属した飯島晴子の俳句表現に対する意識を論じた。

現代俳句史(7)平成俳句とデータベース  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」315号、2024.2.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。1990年代の俳句界の状況を論じた。

逸話のさざめき、句の面影48 其角堂永機 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」332、2024.3.1、pp.144-147 。 *物故俳人の評伝エッセイ。48回目は其角堂永機。幕末から明治中期にかけて活躍し、明治期に俳諧師として最も知られた永機について綴った。

第70回不器男忌俳句大会入選句集 (松野町教育委員会等)

*『第70回不器男忌俳句大会入選句集』、2024.2.29、pp.16-17 。 *第70回を迎えた芝不器男忌俳句大会の一般部門選者を務め、特選二句、入選十八句を選んだ。松野町教育委員会、松野町文化協会、葛句会が主催。

金曜名作館 高濱虚子  (「しんぶん赤旗」)

*「しんぶん赤旗」2024.2.23、14面。 *高濱虚子の生誕150周年に合わせ、虚子の生涯とともに彼の俳句観や作品のありようを論じた。

句の手触り、俳人の響き53 品川鈴子と「ぐろっけ」6 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」41-3、2024.2.20、pp.48-49。 *現存俳人の評伝エッセイ。第53回目も前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。「万緑」「ぐろっけ」会員だった木村美猫氏からうかがった品川鈴子氏と山口誓子についての逸話とその意味を綴った。

タイムトラベル俳句の歴史22 1980年代の俳句と現在への胎動  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」348、3月号、2024.2.20、pp.40-43。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第22回目は最終回で、1980年代の俳句界や現在に連なる俳句観などを述べた。

時のうつろい、句の響き33 角坂山のタイヤル族 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-99、2024.2.5、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載33回目は「蕃族」と称された台湾原住民族の生活風俗を綴った俳人の随筆や俳句を紹介した。

逸話のさざめき、句の面影47 藤木清子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」331、2024.2.1、pp.144-147 。 *物故俳人の評伝エッセイ。47回目は藤木清子。新興俳句に身を投じた女性俳人の清子が、日中戦争下に寡婦として生きた末に俳句から離れたことなどを綴った。

通説や先入観をいかに揺るがすか (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」331、2024.2.1、pp.40-43 。 *特集「俳句評論ノススメ」の寄稿。評論を成立させるのは何より論者の認識であり、それを問い直し、刷新するためにも一次資料に丹念にあたることが評論の強みにつながることなどを論じた。

現代俳句史(6)七〇年代の「軽み」  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」315号、2024.2.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。1970年代の俳句界の状況を綴った。

季節と追憶61 藤田湘子の虚子観 (俳誌「氷室」)

*「氷室」32-2、2024.2.1、pp.20-21。 *戦後俳句史。61回目も藤田湘子の俳句観を辿った。彼が1970年代に高浜虚子の句群に惹かれた際、どのような点に着目したのかといったことを論じた。

鴬、椿、白魚、蓬 (「ボストン日本人会会報」)

*「ボストン日本人会会報」176、2024.2.1、pp.14-15。 *アメリカのボストン日本人会の会報寄稿。早春から仲春にかけての情趣として鴬餅や椿餅、白魚漁や蓬餅などを取り上げ、その風情を俳句や随筆等を紹介しながら綴った。

タイムトラベル俳句の歴史21 「俳諧」の発見と前衛の末裔  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」347、2月号、2024.1.20、pp.40-43。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第21回目は1970年代の俳句界を象徴する存在として、森澄雄とともに摂津幸彦、坪内稔典等の俳句観や作品を論じた。

句の手触り、俳人の響き52 品川鈴子と「ぐろっけ」5 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」41-2、2024.1.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイ。第52回目も前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。「万緑」「ぐろっけ」会員だった木村美猫氏が品川鈴子氏と知り合うようになったきっかけや、木村氏が印象的に覚えている品川…

詩歌散策 俳句 高畠亀太郎  (「文化愛媛」)

*「文化愛媛」87、2023.1.17、19p。 *愛媛ゆかりの俳句を綴るエッセイ。四回目は、高畠亀太郎が弟の高畠華宵没後に詠んだ句を紹介した。

逸話のさざめき、句の面影46 大橋裸木 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」330、2024.1.1、pp.156-159 。 *物故俳人の評伝エッセイ。46回目は大橋裸木。「陽へ病む」等の自由律俳句を詠んだ裸木の人生を綴った。

季節と追憶60 藤田湘子の俳句観 (俳誌「氷室」)

*「氷室」32-1、2024.1.1、pp.34-35。 *戦後俳句史。60回目は「馬酔木」出身の藤田湘子の俳句観を辿りつつ、1970年に発表した「私詩からの脱出」の意義等を論じた。

現代俳句史(5)「自己批判」から「楽しさ」へ  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」314号、2024.1.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。俳句がいつから「楽しさ」を前面に押し出すようになったのか、その代表的な俳人や発言を紹介した。