2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

詩にすがる念力 ―大正期の蛇笏について―  (俳誌「傘」)

■俳誌「傘」(藤田哲史編集発行)vol.3、2011.12.23、pp.16-17。 ■飯田武治が「文学」を断念し、「俳人」飯田蛇笏にならなければならかった事情を踏まえつつ、その心中に渦巻いていたであろう自負と屈託を彼の俳句作品を例に考察した。

文学と映画・写真の関係 (京都府立宇治東稜高校、特別授業)

*宇治東稜高校、2011.12.13、3-4、5-6限目。特別授業。 *文学はそれ自体で成立するわけでなく、映画や写真などから多くのヒントを得て成立する場合がある。また、作品は作家がゼロから作りあげるわけでなく、その多くを先行作品からヒントを得ていることが…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2011.12.5-12.9、AM10:50-11:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、上田信治(12/5、月)、橋鐘ホ(12/6、火)、田島健一(12/7、水)、室町連歌「湯山三吟」(12/8、木)…

現代俳句の新しい波  (「日本経済新聞」)

■「日本経済新聞」2011.12.3(土)、文化面。 ■現代俳句の新しい潮流についての記事。千野帽子、御中虫、関悦史、榮猿丸、佐藤文香各氏、青木のインタビュー。

あの頃、俳句は36 一年を振り返って (俳誌「円虹」)

*「円虹」204号、2011.12.1、pp.10-11。 *往時の俳句雑誌を繙く連載評論。36回目は2011年で取りあげた各月号の句を振り返りつつ、俳句ジャンルのありようを綴った。

高野素十『初鴉』の凄さ  (俳誌「秋草」)

■俳誌「秋草」(山口昭男主宰)2-12、2011.12.1、pp.6-7。 ■一般的には、高野素十の「写生」句は地味で、無味乾燥の作品と捉えられがちだが、実際は川端茅舎や中村草田男などに畏怖を与えた作者であったことを指摘しつつ、その作品の凄さと奇妙さとを句集『…