2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句と、周りの景色12 チャップリンと草田男  (俳誌「白茅」12号)

■「白茅」12号、2016.4.30、pp.18-20。 ■銀幕の喜劇王チャップリンと俳人の中村草田男に共通点があることを述べた。人が生きていることのペーソスや悲哀をユーモラスに描く彼らのまなざしには、好奇心に満ちた辛辣な観察と憐憫めいた同情や共感などがあり、…

現代俳句時評4 歴史と面影の中で  (総合俳誌「俳句」)

■「俳句」65-6、2016.4.25、pp.200-202。 ■現在、カメラのライカは木村伊兵衛やカルティエ=ブレッソンらの面影を背負ってしまっているように、俳句の表現や姿勢その他には必ず先行する歴史が付随し、面影がつきまとっていることを指摘しつつ、「未定」の高…

春秋連句、居待「秋深し」の巻  (「大阪春秋」)

■「大阪春秋」162号、2016.4.15、p.87。 ■2015年10月11日に大阪天満宮で催された「浪速の芭蕉祭」時の連句。十八句で完成の「居待」で、付けたのは五句目。

「円座」創刊五周年記念シンポジウム  (俳誌「円座」)

■ウインクあいち11階1101室、13:30-15:30。 ■名古屋の俳句結社「円座」の五周年記念シンポジウム。中村雅樹、松本邦吉、中田剛、関悦史の各氏、青木。司会に橋本小たか氏。第一部はそれぞれの講演として「未来にめりこむ俳句」、第二部はパネルディスカッシ…

俳句の風景が残る贅沢なまち松山 (市勢要覧松山2016)

*「市勢要覧松山2016」、2016.4、10p。 *松山市と俳句の豊かな文化遺産のコラム。下は記事。

刻まれた句、漂う夢 俳誌の光芒20 「ホトトギス」昭和二年十月号 (俳誌「円座」31)

*「円座」31号、2016.4.1、pp.48-53。 *かつての俳誌をたどりつつ、近代俳句の諸相を述べる評論。第20回は「ホトトギス」昭和2年10月号を繙きつつ、高野素十「方丈の大庇より春の蝶」を称賛した高濱虚子の「写生」観を考察した。 なお、本稿の一部は大幅に…