2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「菊」の詠みどころ―明治期俳諧宗匠と正岡子規達の作品から   (学術誌「アート・リサーチ」)

■「アート・リサーチ」10号、2010.3.25、pp.29-40。 ■正岡子規達は江戸期以来の「旧派」を批判した、と言われる。しかし、子規達の作品のどの点が「旧派」と異なるのか、その具体的な指摘は従来さほど指摘されていない。そのため、本稿は子規達と「旧派」双…

京都東山、二年坂あたりのにぎわいと桜

■坂路に沿ってお店が並ぶ清水寺近辺には独特の雰囲気があり、春には人出も増えます。特に二年坂や産寧坂あたりを散策するのは楽しい。 先日、春の陽気に誘われてこのあたりを歩いてきました。 下の画像は、夕方頃の二年坂です。 ★ ■二年坂界隈は、春にはライ…

窓の灯、雪を溶かさず――正岡子規『新俳句』と「月並句」の差異について (学術誌「同志社国文学」)

■「同志社国文学」72号、2010.3.20、pp.54-66。 ■正岡子規達の『新俳句』(明治31)は、子規派初の大規模な選集である。しかし、その収録句のどの点が新鮮であったかは従来研究されてこなかった。そのため、本稿は当時「旧派」とされる句群と子規達の句と具…

「第五回島原「蕪村忌」大句会」座談会   (総合俳誌「俳句研究」76-6)

あの頃、俳句は15 「火山系」昭和24年3月号 (俳誌「円虹」)

*「円虹」183号、2010.3.1、pp.22-23。 *往時の俳句雑誌を繙く連載評論。15回目は「火山系」昭和24年3月号の各句を綴り、特に富澤赤黄男について述べた。

鵜飼の罪――明治期「写生」考   (研究会紀要「俳文学研究」)

俳諧いまむかし(四〇) 三月 後藤夜半/安井浩司 (俳誌「氷室」)

*「氷室」18-3、2010.3.1、pp.30-31。 *俳句に関するエッセイ。40回目は後藤夜半と安井浩司の句や論を参照しながら、「写生」の機微を考察した。