2012-01-01から1年間の記事一覧

『再読 波多野爽波』 (邑書林)

再読波多野爽波 (読み継がれる俳人)作者: 小林千史,柴田千晶,冨田拓也,山田露結,榮猿丸出版社/メーカー: 邑書林発売日: 2013/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ■「爽波 この一句」欄に寸評。103p。 ■掲載本文。 石 榴 み な 弾 け て 媼…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.12.24-2013.1.4、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、「クリスマス」(12/24-25、月-火)、「熱燗」(12/26-27、水-木)、「除夜」(12/28、金)、「元…

愛媛県松山:古町駅の平面交差

■松山の市電は見ていてあきない。駅のたたずまいや線路の様子、そしてその上を60年前近くの車両が走っていたりとマニアックに愉しめる。 下の動画は、鉄道趣味の方が松山城西側にある古町駅での「平面交差」を撮ったもの。市内電車と郊外電車の線路が平面で…

俳句と映像、マンガ (京都府立東稜高校、特別授業)

*京都府立東稜高校、1-4限目、特別授業。 *俳句で詠まれる題材と、映画やアニメ、マンガ等で用いられる題材には意外な共通点が多いとともに、古典と現代ではある題材に対する感覚が異なることを述べた。

あの頃、俳句は48 明治の俳諧12子規たちの蕪村調4 (俳誌「円虹」)

*「円虹」216号、2012.12.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。48回目は明治期子規派の蕪村調を、俳諧宗匠の俳論との比較を通じてその特徴を述べた。

素直であること 『立子句集』について (俳誌「秋草」)

*俳誌「秋草」(山口昭男主宰)3-12、2012.12.1、pp.6-7。 *高浜虚子の娘、星野立子の最大の美質が「素直」であることを中心にまとめたもの。立子句が「素直」のままに言い留められ、それが俳句作品として安らっていることは一見何気なく感じられるが、そ…

キーパーソン  (「愛媛新聞」)

*「愛媛新聞」2012.11.18(日)。 *インタビュー記事。俳句研究者として松山に赴任した感慨や抱負など。

シンポジウム「洛外沸騰 伝えたい俳句、残したい俳句」(現代俳句協会青年部主催) 

*京都市知恩院、和順会館。2012.11.16、14:00-17:00。 *現代俳句協会青年部によるシンポジウム。「伝えたい俳句、残したい俳句」と題し、若手俳人(関西二人、関東一人)及び研究者(一人)による討論が催された。基調講演及びシンポジウムのパネリストと…

あの頃、俳句は47 明治の俳諧11子規たちの蕪村調3 (俳誌「円虹」)

*「円虹」215号、2012.11.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。47回目は明治期子規派の蕪村調が当時いかに斬新だったかを述べた。

批評家たちの「写生」(八) 保田與重郎 その八 (俳誌「翔臨」75)

*「翔臨」2012.10.31、pp.20-21。 *文芸批評家の論から「写生」を捉え直す連載評論。保田與重郎の評論に昭和期の中村草田男の俳句を重ねながら、日中戦争前後の「歪み」としての日本像を検証した。

『コレクション都市モダニズム詩誌22 俳句・ハイクと詩2』  (青木亮人編著、ゆまに書房)

コレクション・都市モダニズム詩誌〈22〉俳句・ハイクと詩2作者: 青木亮人出版社/メーカー: ゆまに書房発売日: 2012/11メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (1件) を見る ■収録内容は下記の通り。 ・詩人たちの俳句雑誌「風流陣」(36-65冊…

山口誓子「写生構成」と昭和モダニズムについて (第64回俳文学会全国大会)

*第64回俳文学会全国大会(於山口大学)、2012.10.6。 *山口誓子の「写生構成」とモンタージュ映画との関係を当時の資料に沿いつつ検証することで、従来の「山口誓子+モンタージュ映画=二物衝撃」というイメージと異なる実態があったことを、モダニズム…

あの頃、俳句は46 明治の俳諧10 子規たちの蕪村調 (俳誌「円虹」)

*「円虹」214号、2012.10.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。46回目は明治期子規派の蕪村調の特徴を述べた。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.10.1-5、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、江戸俳句の「秋」(10/1〜2、4〜5、月〜火、木〜金)、雑誌「風流陣」の「秋」(10/3、水)。

刻まれた句、漂う夢 俳誌の光芒2 (俳誌「円座」10)

*「円座」10号、2012.10.1、pp.23-27。*かつての俳誌をたどりつつ、近代俳句の諸相を述べる評論。2回は阿波野青畝「蟻地獄みな生きてゐる伽藍かな」を同時代俳誌と考察しながら、「写生」の異質さやその特徴等を考察した。 なお、本稿は改稿して『近代俳句…

はるかな帰郷―田中裕明の詩情について―(3) (俳誌「静かな場所」9号)

■「静かな場所」9号、2012.9.15、pp.13-14。 ■田中裕明の「詩情」をめぐる連載評論。彼が主張する「詩歌の伝統」は、通常の俳人が説く「伝統」と異なり、アンチ・ヒューマンな「言葉」の世界にのみ存在する「詩情」を指す可能性が高いことを述べた。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.9.3-9.7、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、蕪村・和歌における「秋」(9/3〜7、月〜金)。

あの頃、俳句は45 明治の俳諧9子規派の蕪村発見 (俳誌「円虹」)

*「円虹」213号、2012.9.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。45回目は明治期の子規派が蕪村調に熱中した理由などを当時の実情に即しつつ述べた。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.8.20-8.24、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、阪西敦子(8/20、月)、教科書採録の自由律俳句のユーモア(8/21、火)、室町連歌「湯山三吟」の恋句(8…

文学・俳句・映画等における「手」の表現 (俳人協会関西支部、夏季現代俳句講座)

*俳人協会・京都コンソーシアム主催、現代俳句夏季講座(於龍谷大学深草キャンパス)、2012.8.10。 *対象は一般学生。文学や俳句のみならず、映画やサブカルチャー等に「手」の表現が多いことを映像やレジュメで確認しつつ、俳句が「手」を表現する際の特…

教科書採録句に関する解釈の相違 (俳人協会関西支部、夏季講座)

*俳人協会関西支部主催・第31回関西夏季俳句指導講座(於京都教育文化センター)での講演。8/2。 *対象は中高校の国語教員。飯田蛇笏や中村草田男、種田山頭火、尾崎放哉などの俳句は教科書に採録される傾向にあるが、従来の俳句研究や教科書指導資料に指…

あの頃、俳句は44 明治の俳諧8新しい青年たち (俳誌「円虹」)

*「円虹」212号、2012.8.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。44回目は子規派の俳句に寺田寅彦が感動したことを取りあげつつ、「文学」に惹かれる青年たちが子規派に共感したことなどを述べた。

田島健一論 to the happy few 選ばれた者の孤独と祝福 (総合俳誌「俳壇」)

*「俳壇」29-9、2012.8.1、pp.122-123。 *田島健一氏(1973-)の俳人評。有季定型という形式がもたらす「何か」をも言葉に宿らせようとする氏の俳句は、世間一般と異なる「美」を探りあててしまう点に特徴があることを、小林秀雄「モオツァルト」などを参…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.6.25-6.29、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、「化粧」句(7/30、月)、「厚・薄化粧、口紅」句(7/31、火)、教科書収録の中村草田男句について(8/1…

あの頃、俳句は43 明治の俳諧7子規の独断の魅力 (俳誌「円虹」)

*「円虹」211号、2012.7.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。44回目は正岡子規の論の魅力として独断の強さがあることなどを述べた。

既にそこにあるもの―関悦史の時代精神について― (俳誌「豈」53号)

*「豈」53号、2012.6.30、pp.94-95。 *関悦史氏(1969-)の第一句集『六十億本の回転する曲がった棒』(邑書林、2011)を中心とした俳人評。氏独特の「私」のあり方、また氏の俳句としての特徴を指摘するとともに、大竹伸朗「日本景」やアニメ「エヴァンゲ…

批評家たちの「写生」(七) 保田與重郎 その七 (俳誌「翔臨」74)

*「翔臨」2012.6.30、pp.22-23。 *文芸批評家の論から「写生」を捉え直す連載評論。保田與重郎の評論と中村草田男の俳句像を響かせながら、「人間探求派」の歪みに昭和期の時代精神を抽出すべく検証した。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.6.25-6.29、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、「蛍」句(6/25、月)、夏の風景の句(6/26、火)、夏の「虫」句(6/27、水)、夏の「鏡」句(6/28、木…

なつかしい人 南うみを句集『志楽』書評  (総合俳誌「俳句」)

■「俳句」61-8、2012.6.25、p.319。 ■南うみを氏句集『志楽』の句集評。氏の本質を“田野に一人住む”イメージと見定め、それが何と引き換えに得られたものかを中心に論じた。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.6.4-6.8、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、「旅」の句(6/4、月)、「爪切つたゆびが十本ある 尾崎放哉」とツイッター(6/5、火)、星野立子(6/6、…