2012-06-30から1日間の記事一覧

既にそこにあるもの―関悦史の時代精神について― (俳誌「豈」53号)

*「豈」53号、2012.6.30、pp.94-95。 *関悦史氏(1969-)の第一句集『六十億本の回転する曲がった棒』(邑書林、2011)を中心とした俳人評。氏独特の「私」のあり方、また氏の俳句としての特徴を指摘するとともに、大竹伸朗「日本景」やアニメ「エヴァンゲ…

批評家たちの「写生」(七) 保田與重郎 その七 (俳誌「翔臨」74)

*「翔臨」2012.6.30、pp.22-23。 *文芸批評家の論から「写生」を捉え直す連載評論。保田與重郎の評論と中村草田男の俳句像を響かせながら、「人間探求派」の歪みに昭和期の時代精神を抽出すべく検証した。