既にそこにあるもの―関悦史の時代精神について― (俳誌「豈」53号)

「豈」53号、2012.6.30、pp.94-95。
関悦史氏(1969-)の第一句集『六十億本の回転する曲がった棒』(邑書林、2011)を中心とした俳人評。氏独特の「私」のあり方、また氏の俳句としての特徴を指摘するとともに、大竹伸朗「日本景」やアニメ「エヴァンゲリヲン劇場版」、マンガ「最終兵器彼女」等を参照しつつ、その俳句作品に“平成の抒情”がたなびいていることを論じた。