2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

不易としての「俳」を示した俳論  (総合誌「俳句」)

*「俳句」70-12、2021.11.25、pp.132-135。 *芭蕉の俳諧像を鮮やかに抉った上野洋三氏『芭蕉論』のエッセンスとその凄味を綴った。

時のうつろい、句の響き21 七月の宇和島の雨 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-87、2021.11.25、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載21回目は片山玲子氏(片山恭一氏の母)の空襲体験談と短歌を紹介。昭和20年7月の宇和島空襲の様子を片山氏の文章で紹介しつつ、近隣に疎開した氏の妹が亡くなり、その時…

愛媛の狸伝説ゆかりの地や、壬生川の林芙美子など  (愛媛文化振興財団)

*愛媛県県民文化会館本館3階、第5・7会議室、2020.11.24、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文学講座」第3回目。愛媛各地の狸伝説や松山市内の毘沙門狸、六角堂、八股お袖大明神を紹介するとともに、ゆかりの俳句や逸話を解説した。また、壬生川の喜左…

句の手触り、俳人の響き28 関悦史4 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」38-12、2021.11.20、pp.24 -25 。 *現存俳人の評伝エッセイ。第28回目は関悦史氏の4回目。氏が芝不器男新人賞に応募した「マクテブルクの館」連作の考察とともに、思念の世界を臨場感とともに詠みうる感性のありようを経歴や生活面から探った…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と17 「黒色」の響き

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.11.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。17回目は「黒」の印象的なこととして、マティスの絵画の黒色、台湾の故宮博物院の清朝時代の家具、泉鏡花「日本橋」で描かれた庶民の黒孺子の掛襟についてなどを…

日本文化論、俳句及び季語、季節感と生活など (ドイツ、デュッセルドルフ大学)

*デュッセルドルフ大学、2021.11.15、16:30-18:30。 *ドイツのデュッセルドルフ大学の日本学(教育学)研究者、小林亜未先生の「日本文化論」授業に参加。小林先生の方で日本文学の各ジャンルや代表作等を解説した後に参加し、俳句の季語のあり方や季節感…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2021.11.8-12、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。 ・11/8-9:「秋の日や猫渡りゐる谷の橋 原石鼎」 ・11/10-11:「朝靄をとほせる光さしをりて道ゆく人の着物さや…

俳句史講座6 「私」を詠む 人間探求派が志した世界観 (愛媛県文化振興財団文化講座)

*オンライン講座、2021.11.5、13:30-14:50。 *Zoomによる文化講座。六回目は中村草田男、石田波郷、加藤楸邨ら人間探求派を紹介。当時の社会状況と照らし合わせつつ、近代俳句に「私」を盛り込もうとした彼らの特徴などを語った。

会話形式でわかる近代俳句史超入門68 俳句史の捉え方2(俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」287号、2021.11.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。68回目は俳句史をいかに捉えるかという話の続きで、「ホトトギス」の「写生」句や山口誓子、日野草城、中村草田男等を例にしつつ、俳句史以外の歴史ととも…

季節と追憶35 絵のような海 (俳誌「氷室」)

*「氷室」29-11、2021.11.1、pp.16-17。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。35回目は「絵のような海」。高浜虚子が船でヨーロッパ旅行に出かけた際の逸話や、日本に戻った時に故郷の瀬戸内海を船上から眺め、「戻り来て瀬戸の夏海…

逸話のさざめき、句の面影23 石田波郷 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」304、2021.11.1、pp.144-147。 *物故俳人の評伝エッセイ。23回目は石田波郷。松山時代の逸話を紹介しつつ、彼の母思いの一因を探りつつ、母が亡くなった時の追悼句に込めた「庶民の哀歓」の風情などを綴った。

ものがたりのある俳句 高浜虚子  (総合誌「俳壇」)

*「俳壇」38-12、2021.11.1、口絵、142p。 *一句に潜む物語性を読み解くシリーズ。高浜虚子の「大空の深きに落葉舞ひ上る」を下に綴った。