2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和の島原、太夫道中のひととき ―高浜虚子「島原の太夫の道中」記事紹介―  (「角屋研究」21)

■「角屋研究」21号、2012.5.31、pp.1-15。 ■高浜虚子が昭和三年四月に京都島原の太夫道中を見学し、その様子をまとめた「島原の太夫の道中」(「ホトトギス」昭和三年八月号)の全文を紹介。その際、長田幹彦「祗園」所収の角屋に関する描写などを引き合いに…

言葉に留まるということ ―坪内稔典『正岡子規 言葉と生きる』を読む―  (「論究日本文学」96)

■立命館大学日本文学会「論究日本文学」96号、2012.5.30、pp.175-179。 ■坪内稔典氏が正岡子規をどのように捉え、どの点を強調したかを、近著『子規 言葉と生きる』(岩波新書、2010)及び過去の著作『正岡子規―創造の共同性』(リプロボート、1991)を対象…

十本の指、漂う手袋―近代俳句と小説の描写について― (「アジア遊学」152)

*「アジア遊学」152号、特集「東アジアの短詩形文学」、2012.5.29、pp.232-238。 *俳句における「描写=写生」がいかなるものか、その特徴の一端を“極端な短さ”に求めて論じた。具体的には、山口誓子「手袋の十本の指を深く組めり」と村上春樹『アフターダ…

「写生」俳句から見えてくるもの (金子みすゞ顕彰俳句大会)

*第11回金子みすゞ顕彰俳句大会、於山口県長門市湯本町、ホテル西京。 *高浜虚子の「写生」観を確認した上で、「写生」俳句と金子みすゞの詩に見られる「主体のまなざし」の現れようを、作品に沿いつつ述べた。

金子みすゞ顕彰俳句大会 前日吟行会

*第十一回金子みすゞ顕彰俳句大会、前日吟行。選句、選評。於山口県長門市仙崎町公民会館。 *美祢(みね)線の厚狭駅〜仙崎駅に乗り、吟行。仙崎公民館にて選句、選評。特選句は「瞑想の手より転がる夏みかん 松本静水」。自句は「うつし世の頭いくつも夏…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.5.7-5.11、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、「梅雨」の句(5/21、月)、「蝸牛」の句(5/22、火)、高柳克弘(5/23、水)、「紫陽花」の句(5/24、木…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2012.5.7-5.11、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。詳細は、山口誓子「ピストルがプールの硬き面にひびき」(5/7、月)、種田山頭火「雨ふるふるさとははだしで歩く…

あの頃、俳句は41 明治の俳諧5「文学」に憧れる青年達 (俳誌「円虹」)

*「円虹」209号、2012.5.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。41回目は明治期子規派の「文学」観が、同時代の宗匠と全く異なっていたことを述べた。