2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句と、周りの景色1 写真との比較  (俳誌「白茅」)

■「白茅」1号、2013.5.30、pp.25-27。 ■俳句と諸ジャンルをめぐる連載。1回目は写真と俳句の比較。 一般に俳句とカメラには共通点が多いと語られるが、たとえば「まつしろに薺咲く野へ棺ゆく 飴山實」等のある種の俳句は写真に翻訳不可能なものがあること…

【公開エッセイ】松山グランド劇場  (愛媛新聞「四季録」09)

*初出:「愛媛新聞」2013.5.27、「四季録」より。松山市大街道付近の「松山グランド劇場」について綴った。 ∴ その昔、松山大街道付近には芝居小屋や映画館が数多くあった。明治期には正岡子規が夏目漱石とともに大街道へ芝居を観にいったり、大正期には松…

【公開エッセイ】道後鉄道の路線跡  (愛媛新聞「四季録」08)

*出典:「愛媛新聞」2013.5.20、「四季録」より。夏目漱石「坊っちゃん」に登場する鉄道の路線跡について述べたもの。

シンポジウム「淡々って何なん?」 (松山市立子規記念博物館)

*子規記念博物館、2013.5.19、13:00-15:00。 *近世文学研究者、福田安典氏(日本女子大学)主催の科研シンポジウム。内容は、江戸中期の伊予俳諧に大きな影響を与えた松木淡々と伊予俳壇に関するもの。 講演:深沢了子氏「松木淡々と伊予俳壇」(聖心女子…

『京都近代文学事典』 (和泉書院)

ISBN:978-4757606593:detail*京都に関する近代文学作家・作品等の事典。「高浜虚子」(pp.202-205)「山口誓子」(354-357)「鈴鹿野風呂」(184-186)「原石鼎」(291-292)「日野草城」(294-295)「坂本四方太」(151)「柳田新太郎」(351-352)「深津…

【公開エッセイ】内子の活動写真館  (愛媛新聞「四季録」07)

*初出:「愛媛新聞」2013.5.13、「四季録」より。 ∴ 内子駅を降りると驚いた。駅前に蒸気機関車が鎮座していたのだ。文楽や木蝋などで有名な内子町にあって、漆黒の機関車に出会うとは思わなかった。 案内板によると昭和14年製、旧内子線を昭和45年まで走っ…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

■エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2013.5.6-2013.5.10、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 ■ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿ってさまざまな「ことば」を紹介。詳細は、土屋文明の短歌(5/6-7、月-火)、短歌の初夏(5/8、水)、東直子の短歌(5/9、木…

三津のさざめき  (愛媛新聞「四季録」06)

*「愛媛新聞」2013.5.6、文化欄13面。 *愛媛ゆかりの文学を綴るエッセイ「四季録」。三津浜と国木田独歩「忘れえぬ人々」についてまとめた。以下は全文。 ∴ *三津浜に行くと昔の絵葉書を思い出す。「三津の朝市」という絵葉書で、明治~昭和初期の白黒写…

あの頃、俳句は53 明治の俳諧17子規たちの素顔3 (俳誌「円虹」)

*「円虹」221号、2013.5.1、pp.12-13。 *正岡子規を中心とする子規派を明治俳諧として捉える連載評論連載評論。53回目は松山の愚陀仏庵に転がり込んだ子規が漱石とどのような暮らしをしたかを述べた。