現代俳句時評4 歴史と面影の中で  (総合俳誌「俳句」)

「俳句」65-6、2016.4.25、pp.200-202。
現在、カメラのライカ木村伊兵衛カルティエブレッソンらの面影を背負ってしまっているように、俳句の表現や姿勢その他には必ず先行する歴史が付随し、面影がつきまとっていることを指摘しつつ、「未定」の高原耕治氏らの多行俳句、三村純也氏の「山茶花」の「続俳諧放談」、そして「ぽち袋」(橋本多佳子「七曜」解散後に同人が集った俳誌)の橋本美代子氏らの俳句を挙げ、これらにはいずれも先行する歴史と面影が宿っていることを述べた。