花谷清掌論 ―微かな体臭―  (俳誌「藍」500号)

「藍」500号、2016.6.1、pp.46-47。
結社「藍」現主宰の花谷清氏に関する評論。実母である前主宰の花谷和子氏はかつて「青玄」(日野草城)に所属し、草城亡き後に「青玄」を継いだ日野妟子氏が「俳句研究」昭和三十四年三月号で「私の推薦する女流新人のホープ」に花谷氏を紹介したことから筆を起こしつつ、子息の花谷清氏の句業には、かつての関西前衛俳句の面影が漂っていること、また和田悟朗ら関西の学者兼俳人の系譜に連なる雰囲気があることなどを指摘しつつ、花谷氏の俳句の特徴を述べた。