季節と追憶27 栴檀の木 (俳誌「氷室」)

「氷室」29-3、2021.3.1、pp.16-17。
四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。27回目は「栴檀の木」。宮尾登美子が小説「おしんさんと栴檀の木」で描いた高知のある家の栴檀の木の風情や、松山の垣生で生まれ育った若き石田波郷が通った余戸駅にあった大きな栴檀の木の風情を綴りつつ、大人になった波郷が久々に帰郷した際、余戸駅の栴檀の木に立ち寄った逸話や、その時の俳句などを紹介した。