タイムトラベル俳句の歴史19 変革の季節 社会性・前衛俳句  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」345、12月号、2023.11.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第19回目は戦後の社会性俳句や前衛俳句の背景や特徴を論じた。

逸話のさざめき、句の面影44 水原秋桜子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」328、2023.11.1、pp.134-137 。 *物故俳人の評伝エッセイ。44回目は水原秋桜子。医者の家に生まれながら幼少時から歌舞伎や文芸に親しみ、生真面目で一本気だった秋桜子の人生と作品の特徴を綴った。

現代俳句史(3)「天狼」俳句と山本健吉  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」312号、2023.11.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。前回の秋元不死男の「俳句「もの」説」を踏まえながら、「天狼」における根源俳句が不死男論の基本となっていることなどを論じた。

季節と追憶58 昭和三十年代の若手俳人 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-11、2023.11.1、pp.18-19。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。58回目は昭和30年代に注目され始めた鷹羽狩行の特色について論じた。

タイムトラベル俳句の歴史18 戦後生活と境涯俳句  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」344、11月号、2023.10.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第18回目は戦後に注目された境涯俳句のありようを、石田波郷や日野草城、野澤節子、菖蒲あや等の句を紹介しながら論じた。

句の手触り、俳人の響き49 品川鈴子と「ぐろっけ」2 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-11、2023.10.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第49回目は前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。山口誓子の下で学んだ品川鈴子が「ぐろっけ」の会員を指導した際、誓子流の発想が色濃く残っていたことなどを綴った。

時のうつろい、句の響き31 台湾の甘蔗畑 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-97、2023.10.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載31回目は台南から高雄にかけて広がった甘蔗畑の歴史的背景等を綴りながら、甘蔗畑を読んだ句を味読した。

逸話のさざめき、句の面影43 河東碧梧桐 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」327、2023.10.1、pp.138-141 。 *物故俳人の評伝エッセイ。43回目は河東碧梧桐。高浜虚子が弔句として詠んだ「たとふれば独楽のはじける如くなり」を彷彿とさせる彼の人生に、「書生」と近代文人の面影を重ねながら論じた。

現代俳句史(2)戦後俳句の「もの」説  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」311号、2023.10.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。秋元不死男の「俳句もの説」に戦後特有の思潮があったことなどを論じた。

季節と追憶57 波郷句と戦後の境涯俳句 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-10、2023.10.1、pp.20-21。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。57回目は石田波郷の句集『惜命』に注目しながら、戦前と戦後で「境涯」の位相が異なっていたことなどを論じた。

タイムトラベル俳句の歴史17 戦後俳句の胎動と第二芸術論の衝撃  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」343、10月号、2023.9.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第17回目は敗戦直後の俳句界の動向。森澄雄や高浜虚子、中村草田男、加藤楸邨、石田波郷、山口誓子等の動向に加え、桑原武夫の「第二…

句の手触り、俳人の響き48 品川鈴子と「ぐろっけ」 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-10、2023.9.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第48回目からは品川鈴子と「ぐろっけ」について。鈴子は「天狼」出身で、「ぐろっけ」創刊主宰となった。その「ぐろっけ」の現存俳人にインタビューし、品川鈴子及び山口誓子の面影を…

逸話のさざめき、句の面影42 藤後左右 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」326、2023.9.1、pp.144-147 。 *物故俳人の評伝エッセイ。42回目は藤後左右。昭和初期の「ホトトギス」に突如登場し、高浜虚子が高く評価した左右句を人生の歩みとともに綴った。

季節と追憶56 波郷句集『惜命』の社会性 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-9、2023.9.1、pp.18-19。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。56回目は戦後の石田波郷の句集『惜命』がなぜ高い評価を受けたのか、その意味を戦後俳句の状況に即しながら述べた。

現代俳句史(1)敗戦後の連盟、協会設立の意味  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」310号、2023.9.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。前回までの「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史はいったん終え、通常の文章による俳句史の論考で、敗戦後の新俳句人連盟や現代俳句協会設立の文脈や意味を述べ…

タイムトラベル俳句の歴史特集 現代俳人編  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」342、9月号、2023.8.20、pp.13-19。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第18回目は次回以降の戦後俳句を見通す特集で、各時期ごとに特徴や象徴的な作品を紹介した。

句の手触り、俳人の響き47 逸話から見える感性と価値観 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-9、2023.8.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第47回目は物故俳人の中村草田男、杉田久女を例にしながら、前回に引き続き俳人の経歴や俳句人生、逸話を綴ることの意義等をまとめた。

逸話のさざめき、句の面影41 星野立子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」325、2023.8.1、pp.172-175 。 *物故俳人の評伝エッセイ。41回目は星野立子。父である高浜虚子との縁や俳人として歩むようになった道のりなどを綴った。

会話形式でわかる近代俳句史超入門89 星野立子  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」309号、2023.8.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。89回は星野立子の経歴と作品について語り合った。

季節と追憶55 石田波郷の療養俳句 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-8、2023.8.1、pp.20-21。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。55回目は戦後の石田波郷の療養俳句が当時どのように受け取られ、評されたか等を綴った。

タイムトラベル俳句の歴史16 太平洋戦争下の俳人たち  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」341、8月号、2023.7.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第16回目は太平洋戦争勃発から敗戦に至る戦時生活で俳人がいかに過ごしたか、その一端を綴った。

句の手触り、俳人の響き46 逸話や経歴を綴ることについて (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-8、2023.7.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイ。第46回目は物故俳人の橋本夢道を例にしながら、俳人の経歴や俳句人生、逸話を綴ることの意義等をまとめた。

時のうつろい、句の響き30 北投温泉 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-96、2023.7.20、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載30回目は台北市郊外にあった北投温泉の成り立ち等を紹介しながら、天狗庵という名で温泉旅館を経営していた人物が「ホトトギス」系俳人であったことなどを併せて綴った。

逸話のさざめき、句の面影40 渡邊白泉 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」324、2023.7.1、pp.156-159 。 *物故俳人の評伝エッセイ。40回目は渡邊白泉。「戦争が廊下の奥に立つてゐた」を詠んだ新興俳句を経て、戦後の教師生活や亡くなる直前の出来事等を綴った。その際、川名大氏、今泉康弘氏の詳細な研究を参考にした…

会話形式でわかる近代俳句史超入門88 渡辺白泉  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」308号、2023.7.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。88回は渡辺白泉の経歴と作品について語り合った。

季節と追憶54 兜太と同時代の前衛運動 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-7、2023.7.1、pp.18-19。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。54回目は前回に引き続き、金子兜太の造形俳句と同時代芸術との関連性について論じた。

タイムトラベル俳句の歴史15 新興俳句の金字塔と太平洋戦争の勃発  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」340、2023.6.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第15回目は京大俳句事件に象徴される俳句弾圧の時代状況や富澤赤黄男『天の狼』の出現等を綴った。

句の手触り、俳人の響き45 小田島渚5 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-7、2023.6.20、pp.78-79。 *現存俳人の評伝エッセイ。第45回目は小田島渚氏の5回目。「小熊座」の高野ムツオ主宰による選句が与えた影響や、「爆心地のひぐらしに目覚めてひとり」等の作品を例にしながら、小田島氏における句作のありよう…

逸話のさざめき、句の面影39 鈴木しづ子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」323、2023.6.1、pp.142-145 。 *物故俳人の評伝エッセイ。39回目は鈴木しづ子。戦後にスキャンダラスな句で話題になった彼女の人生や句のありようを綴った。

会話形式でわかる近代俳句史超入門87 俳句史や人生について2  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」307号、2023.6.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。実力と運について、また運とは何かといったことなどを語り合った。