宇佐美魚目:香を聞くすがたかさなり春氷

香 を 聞 く す が た か さ な り 春 氷  魚 目

 
 
 「香を聞く」は聞香、つまりお香のこと。中七「すがたかさなり」が絶妙だ。この時期の魚目の句にはいずれも気品があり、この句もすばらしい。  
 
出典:「俳句」23-3
年月:昭和49.3.1
頁数:35p
備考:タイトル「残香余慶」中の一句。