刻まれた句、漂う夢 戦後俳句史5 「「私」の肯定」  (俳誌「円座」45号)

「円座」45号、2018.8.1、pp.46-53。
戦後俳句史の第五回目。1980年代の辻桃子の感性を輪郭付ける作業として、「青玄」の松本恭子に注目した。1980年代、松本は「俳壇の俵万智」と脚光を浴びた俳人で、自由な感性が新しいともてはやされた。その松本における「私」と、俵万智の「私」がいかに異なるかを検証しつつ、辻桃子を読み解く足がかりとした。