正岡子規一派の蕪村調と「俳句らしさ」―内藤鳴雪「秋の水湛然として日午なり」について―  (大学紀要「同志社国文学」81号)

同志社国文学」81、2014.11.10、pp.212-225。
明治期の正岡子規一派は俳句革新を担った派として著名だが、彼らの作品のどの点が革新的であったかは、意外に研究が進んでいない。本稿は、子規派俳人内藤鳴雪句「秋の水湛然として日午なり」を同時代の俳諧宗匠たちが詠んだ「月並」句と比較しつつ、鳴雪句のどの点に革新性があったかを作品分析を通じて読解した。