「只言」と「写生」の間 三森幹雄の俳諧観から正岡子規派の句を見る  (「子規博だより」)

子規記念博物館発行「子規博だより」40-2、2021.12.25、pp.11-14。
2021年8月に子規記念博物館開催の展覧会に合わせた記念講演が中止になったため、講演予定だった内容の活字化。明治期に大きな勢力を有した俳諧宗匠、三森幹雄の俳諧観から正岡子規及び子規派の「写生」観や句群を見ると、子規派がいかに特異であったかがうかがえる。江戸期以来の俳諧観の一例として三森幹雄の俳諧観及び作品を参照しつつ、今や当然とされる「写生」の特異性を論じた。