『俳句のルール』(笠間書院)

俳句のルール

俳句のルール

 

『俳句のルール』(笠間書院、2017.3.10)所収「無季・自由律」担当、pp.135-149。
無季俳句と自由律がなぜ「俳句」たりえるのかを、原理的に考察。中村草田男「万緑の中や吾子の歯生えそむる」を例にしつつ、草田男句は有季定型ゆえに「俳句」なのではなく、相反する感情や矛盾、また驚きや感動などがせめぎあいつつ一句に折り畳まれているゆえに「俳句」であることを説明しつつ、「咳をしても一人 尾崎放哉」「広島や卵食ふ時口ひらく 西東三鬼」等のどの点が「俳句」であるかを入門向けに説明した。