趣味と写真と、ときどき俳句と13-2 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について2

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.8。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。13回目分は分割して連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごした…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と13-1 松山藩松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について1

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.7.6。 *13回目は分割連載。松平家の松山藩初代、定行公は愛媛のご当地タルトをもたらした藩主としても知られ、また隠居後は松山の東野に茶屋を設け、晩年を過ごした。後年、その東野に高浜虚子や今井つる女が関…

切ないまでの輝き  (『種田山頭火全集』月報)

*春陽堂書店版『山頭火全集四巻 日記(2)』月報、2021.6.30、pp. 4-6。 *全集四巻月報に寄せたエッセイ。同巻収録の「其中日記」を参照しつつ、「白茅」で発表した「山頭火と女生徒」を増補改稿してまとめた。

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と12 愛媛のご当地菓子

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.6. 21。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。12回目は愛媛のご当地菓子を紹介した。タルトがなぜ愛媛は独特なのか、また同じタルトでも松山と八幡浜や佐田岬、南予地方では餡が異なる傾向にあること、また南…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と11 異国情緒

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.5.30。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。11回目は愛媛県伊予市で撮った写真(高架線路を走るワンマン車両と水田)が、アメリカ人からすると強い異国情緒を覚える風景だったことを綴った。 ∴ 愛媛県の伊予…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と10 食事の場面

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.5.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。10回目は食事の場面として、水木しげる「墓場鬼太郎」や小津安二郎「秋刀魚の味」の食事の場面のありように触れつつ、正木ゆう子「天井にある水かげも鮎の味」で…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と09 アメリカの大学とBeach Boys

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.4.30。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。9回目はアメリカの大学で講演を行った際、村上春樹『風の歌を聴け』及びBeach Boys"California Girls"の受け取り方がアメリカと日本でかなり異なる可能性がありそ…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と08 書きものとガムラン

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.4.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。8回目は書きものをしている時のBGMについて。ある時期、なぜかインドネシアのガムランをよく聴きながら書きものをしていたことを綴った。 ∴ 始終書きものをするよ…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と07 「何となく」の読書、シャッター

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.4.3。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。7回目は気晴らしに何となく小説の一節を読んだり、散策したり、そこで出会った猫にシャッターを切る時の雰囲気といったもの、つまり「何となく」という気分をいか…

霧と饅頭 大宝寺  (月刊「へんろ」)

*「へんろ」445号、2021.4.1、4p。 *愛媛の札所、大宝寺に立ち寄った種田山頭火、高群逸枝の文章を参照しつつ、霧深い大宝寺や久万近辺の風情を、大宝寺参道の「すごうさん」の饅頭にも触れながら綴った。

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と06 落語と猫

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.3.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。6回目は散歩しながら聴いた落語や、途中で見かけた猫について綴った。 ∴ 散歩しながら落語を聴くのが好きだった。Mp3プレイヤーに音源を入れ、イヤホンで古今亭志…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と05 勉強の仕方

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.2.28。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。5回目はある方から教わった「勉強の仕方」について、及び散歩中の猫の写真について綴った。 ∴ 勉強の仕方そのものが大事なんだよ、と教えてくれた方がいた。 学校…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と04 原付の上のサバトラ猫

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.2.15。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。4回目は散歩中に見かけたサバトラ猫を写真に収めた時について。 ∴ いつものように散歩していると、あるマンションの駐車場に猫がいるのを見かけた。そのマンショ…

特集『つむぎうた』一句鑑賞

*「花鶏」21-1、2021.2.1、pp.37-38。 *「花鶏」野中亮介主宰の句集『つむぎうた』の一句鑑賞。「竹馬の子に伝言を託しけり」を鑑賞した。

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と03 Sex Pistolsを初めて聴いた時のこと

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.1.31。 *趣味や大学の授業、また俳句その他についての随筆。3回目はイギリスのパンク・ロックバンド、セックス・ピストルズをラジオで初めて聴いた時のことを綴った。 ∴ セックス・ピストルズを夢中で聴いたの…

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と02 猫を撮り始めたことについて

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2021.1.15。 *趣味や大学の授業、また俳句その他についての随筆。第2回目は猫の写真を撮り始めたことについて。Jupiterレンズについても言及。 ∴ いつしか猫を撮るようになった。デジタルやフィルムのカメラに少し凝…

時のうつろい、句の響き16 大畑旅館の松風 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-82、2021.1.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載16回目は戦後の津島岩松に疎開した獅子文六と大畑旅館について綴った。文六は素封家の東小西家の別棟二階で過ごし、現在、大畑旅館として二階がそのまま残されている。

【エッセイ】趣味と写真と、ときどき俳句と01 「木綿のハンカチーフ」を大学授業で扱った時のこと

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2020.12.31。 *趣味や大学の授業、また俳句その他についての随筆。第一回目は「木綿のハンカチーフ」を大学の授業で考察した時のことについて。2020年度前期にオンライン授業を行った際、ある授業で「木綿のハンカチ…

時のうつろい、句の響き15 城辺町商店街のバス (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-81、2020.11.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載15回目は宇和島バスについて綴った。大竹伸朗氏の宇和島バスについてのエッセイ、宮本輝『生々流転』、城辺商店街の往事の風情等に触れた後、松本栄歌集に見える宇和島…

『大学的愛媛ガイド』  (昭和堂)

大学的愛媛ガイド発売日: 2020/10/06メディア: 単行本 *『大学的愛媛ガイド』(昭和堂、2020.10.20)所収、第一部「歴史と文化」の「文学とゆかりの地」担当、pp.61-73。 *愛媛県における文学ゆかりの地の風情を具体的に綴った。中予地域として松山城の正…

Where were you while we were getting high? ――銀漢亭に立ち寄った3月のことなど (サイト「セクト・ポクリット」)

*サイト「セクト・ポクリット」、2020.10.10。 *東京神保町にあった酒場「銀漢亭」の回想エッセイ。主に2015年3月に俳人協会評論新人賞を受賞した際、二次会として店を訪れた時のことをその前後も含めて描いた。 sectpoclit.com

おすすめの一冊  (「図書館だより」)

*「図書館だより」109号、2020.10.1、PP.8-9。 *愛媛大学図書館発行の冊子に寄稿。東直子・穂村弘共著の歌集エッセイ『回転ドアは、順番に』、及びバルザック『ゴリオ爺さん』を推薦した。

北条の遍路の墓  (月刊「へんろ」)

*「へんろ」439号、2020.10.1、5p。 *愛媛県北条(現・松山市)で幼少時を過ごした高浜虚子は近くの大師堂境内にあった「阿波のへんろの墓」が妙に忘れられず、俳人となった後に再訪し、句を詠んだことなどを綴った。

時のうつろい、句の響き14 宇和島の神田川 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-80、2020.9.7、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載14回目は宇和島市の神田川周辺の文学作品について触れた。具体的には松根東洋城、吉村昭、司馬遼太郎、大和田建樹など。

時のうつろい、句の響き13 興居島の桃、枇杷 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-79、2020.7.15、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載13回目は「興居島の桃、枇杷」。現在、蜜柑で知られる興居島はかつて桃や枇杷の産地で知られていた。高浜虚子や河東碧梧桐、奈良本辰也、鉄道唱歌を紹介しながら、往事の…

喜怒哀楽に流されて  (総合誌「俳句」)

*「俳句」69-7、2020.6.25、pp.102-103。 *令和2年春から顕著になった新型コロナウィルスの騒擾に際し、現代と近い近代俳句史のいくつかの場面を紹介した。具体的には大正期のスペイン風邪、太平洋戦争末期の大本営ニュース等に関連した俳句を紹介しつつ、…

季節と追憶18 公園と猫 (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-6、2020.6.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。18回目は「公園と猫」。ある方と猫についてのスピリチュアルなやりとりを綴った。

季節と追憶17 エフエムいたみと朝妻さん (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-5、2020.5.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。17回目は「エフエムいたみと朝妻さん」。兵庫県伊丹市のラジオ番組「エフエムいたみ」に出演するきっかけとなったのが朝妻力さんのお誘いだったことや初収…

四季のうつろい、句の香り6 春爛漫  (「花鶏」)

*「花鶏」19-8、2020.4.1、pp.4-5。 *季節と俳句のエッセイ。杉田久女の句や夏目漱石の「草枕」、与謝蕪村の句等を参照しつつ、春爛漫の風情を綴った。

季節と追憶16 句解 (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-4、2020.4.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。16回目は「句解」。俳句の句解のあり方について述べた。