2020-01-01から1年間の記事一覧

喜怒哀楽に流されて  (総合誌「俳句」)

*「俳句」69-7、2020.6.25、pp.102-103。 *令和2年春から顕著になった新型コロナウィルスの騒擾に際し、現代と近い近代俳句史のいくつかの場面を紹介した。具体的には大正期のスペイン風邪、太平洋戦争末期の大本営ニュース等に関連した俳句を紹介しつつ、…

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2020.6.22-26、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。

句の手触り、俳人の響き11 小野あらた1 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」37-7、2020.7.20、pp.64-65。 *現存俳人の評伝エッセイ。第11回目は小野あらた氏。俳句甲子園に開成高校チームとして出場し、数々の賞を受賞した小野氏の幼少期から中学時代までを評伝風に綴った。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2020.6.15-19、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿って俳句を紹介。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2020.6.1-5、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿ってさまざまな俳句を紹介。各曜日の紹介句は下記の通り。 ・6/1(月):関悦史「人類に空爆のある雑煮かな」 ・6/2(火):芭蕉「蛸壺…

敗北と片言  (「船団」)

*「船団」125、2020.6.1、pp.26-27。 *「船団」終刊号の特集「俳句とはどのような詩か」の寄稿エッセイ。海外の人々と日本人の美的感性が異なる話を前置きとしつつ、敗北の詩と謳った高柳重信や片言性の俳句を手に大衆にまみれると宣伝した坪内稔典氏、そ…

季節と追憶18 公園と猫 (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-6、2020.6.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。18回目は「公園と猫」。ある方と猫についてのスピリチュアルなやりとりを綴った。

逸話のさざめき、句の面影06 川端茅舎 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」287、2020.6.1、pp.140-143。 *物故俳人の評伝エッセイ。6回目は川端茅舎。女言葉を自然に使うこともあった彼の境遇や、その反動に近い潔癖な芸術観等に触れつつ、晩年の病床の逸話等を綴った。

いつでもそこに、俳句があった 郷愁の昭和俳句30 ミシン (総合俳誌「俳壇」)

*「俳壇」37-6、2020.6.1、pp.208-211。 *有名無名の俳人の句群を通じ、昭和の世相を回想する連載。30回目は「ミシン」。戦後、高価なミシンが爆発的に普及したのは女性の自活や内職の貴重な手段として求められたこと、また既製服の品質が良くなかったため…

会話形式でわかる近代俳句史超入門51 芝不器男 (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」271号、2020.6.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。大正期から昭和初期にかけて活躍した芝不器男の経歴と俳句について語り合った。

句の手触り、俳人の響き10 福田若之4  (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」37-6、2020.5.20、pp.32-33。 *現存俳人の評伝エッセイ。俳句甲子園に開成高校チームとして出場し、句集『自生地』を刊行した福田若之氏についての四回目。国分寺市という「校外」の雰囲気や句集の編集方法等を踏まえつつ、平成俳人としての…

時のうつろい、句の響き12 有津の吉井勇 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-78、2020.5.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載12回目は伯方島有津の光藤旅館に居を構え、家を建てる計画もあった頃の吉井勇の佇まいを描いた。

逸話のさざめき、句の面影05 菖蒲あや (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」286、2020.5.1、pp.。 *物故俳人の評伝エッセイ。5回目は菖蒲あや。あやは東京の下町に育ち、自ら生まれ育った路地の風情や工場で働く庶民の哀歓を詠んだ俳人で、彼女が俳句と出会い、救われたことなどを逸話とともに綴った。

季節と追憶17 エフエムいたみと朝妻さん (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-5、2020.5.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。17回目は「エフエムいたみと朝妻さん」。兵庫県伊丹市のラジオ番組「エフエムいたみ」に出演するきっかけとなったのが朝妻力さんのお誘いだったことや初収…

いつでもそこに、俳句があった 郷愁の昭和俳句29 漫画 (総合俳誌「俳壇」)

*「俳壇」37-5、2020.5.1、pp.208-211。 *有名無名の俳人の句群を通じ、昭和の世相を回想する連載。29回目は「漫画」。戦後に突如登場した手塚治虫から筆を起こし、各時期を象徴する漫画作品や作家を綴りつつ、漫画に親しむ風景を詠んだ無名俳句を紹介した…

会話形式でわかる近代俳句史超入門50 川端茅舎2 (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」270号、2020.5.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。大正期から昭和初期にかけて活躍した川端茅舎の俳句について語り合った。

句の手触り、俳人の響き09 福田若之3  (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」37-5、2020.4.20、pp.32-33。 *現存俳人の評伝エッセイ。開成高校出身の福田若之(浩之)氏の句集『自生地』に彼自身が育った国分寺の土地のありようを重ねつつ、句集の特徴を探った。

かけ出し俳人のための心得教室 現代俳句の潮流を知ろう (総合誌「俳句αあるふぁ」)

*「俳句αあるふぁ」175、2020.4.14(刊行自体は3月中旬)、pp.186-206。 *特集「かけ出し俳人のための心得教室 現代俳句の潮流を知ろう」の寄稿記事。総論の後、自由律、人間探究派、社会性俳句の各潮流の発生やその意義等を歴史的に踏まえつつ概説した。

『四国遍路の世界』  (ちくま新書)

四国遍路の世界 (ちくま新書)発売日: 2020/04/07メディア: 新書 *愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センター編『四国遍路の世界』(ちくま新書、2020.12.25)所収「俳句・文学から見る近現代の四国遍路」担当、pp.173-191。 *近現代俳句・文学が四国遍路を…

逸話のさざめき、句の面影04 種田山頭火 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」285、2020.4.1、pp.126-129。 *物故俳人の評伝エッセイ。4回目は種田山頭火。極度に不安定な精神状態と酒に溺れた彼の逸話を綴った。

いつでもそこに、俳句があった 郷愁の昭和俳句28 臭い (総合俳誌「俳壇」)

*「俳壇」37-4、2020.4.1、pp.208-211。 *有名無名の俳人の句群を通じ、昭和の世相を回想する連載。28回目は「臭い」。戦後のある時期まで暮らしの至るところに濃厚だった生活の臭い、つまり便所や汗、魚売り等の職業に就く人々が放つ臭いを無名句や漫画「…

季節と追憶16 句解 (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-4、2020.4.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。16回目は「句解」。俳句の句解のあり方について述べた。

四季のうつろい、句の香り6 春爛漫  (「花鶏」)

*「花鶏」19-8、2020.4.1、pp.4-5。 *季節と俳句のエッセイ。杉田久女の句や夏目漱石の「草枕」、与謝蕪村の句等を参照しつつ、春爛漫の風情を綴った。

会話形式でわかる近代俳句史超入門49 川端茅舎1 (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」269号、2020.4.1、pp.16-17。 *「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史。大正期から昭和初期にかけて活躍した川端茅舎の経歴について語り合った。

俳句時評 うつろいの響き   (「朝日新聞」全国版)

*「朝日新聞」2020.3.29、朝日俳壇・歌壇欄、15面。 *俳句時評。安里琉太氏『式日』、藤田哲史氏『楡の茂る頃とその前後』、宮本佳世乃氏『三〇一号室』、真鍋呉夫全句集等を紹介した。以下は全文。

ことばの花束  (エフエムいたみ)

*エフエムいたみ(伊丹・北摂・神戸周辺)、2020.3.23-27、AM9:50-10:00、14:50-15:00。 *ラジオ放送。各回ごとのテーマに沿ってさまざまな俳句を紹介。各曜日の紹介句は下記の通り。 ・3/23(月):後藤比奈夫「首長ききりんの上の春の空」、加藤瑠璃子「象…

時のうつろい、句の響き11 潮鳴りと吉井勇 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-77、2020.3.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載11回目は伯方島の吉井勇を描いた。

アメリカ日系移民の収容所俳句 (研究会紀要「俳文学研究」)

*研究会紀要「俳文学研究」73号、2020.3.1、pp.6-7。 *アメリカの日系移民が太平洋戦争時に収容所に強制収容された際、日本語雑誌等を作成して俳句を発表しており、その作品分析を行った。

季節と追憶15 社会性俳句 (俳誌「氷室」)

*「氷室」28-3、2020.3.1、pp.14-15。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。15回目は「社会性俳句」。往時の戦後社会性俳句について綴った。

逸話のさざめき、句の面影03 杉田久女 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」284、2020.3.1、pp.158-161。 *物故俳人の評伝エッセイ。3回目は杉田久女。高い理想と激しい完璧主義、自身の才能を確信した矜恃と文芸への信念等が周囲との摩擦を引き起こし、また熱心な親切や純粋な配慮が空回りしてしまう彼女の人生のありよ…