写生の成立とその限界――明治の子規達を中心に――   (醍醐会)

醍醐会(関西在住の実作者による研究会)における発表。京大会館。
 明治期の正岡子規達の「写生」の特質を、同時代の俳諧宗匠達と比較することで探ることで、「写生」が単なる自然描写ではなかったことを述べた。
 そして、室町期連歌や江戸期俳諧は「写生」と異なる感覚を有していたことを紹介し、現在は当然とされる「写生」の感覚が明治期に発生したものであることを併せて指摘した。