見て習い、「勘」を会得する 師弟の「わざ」の継承について (総合誌「俳句界」)

「俳句界」336、2024.7.1、pp.64-67 。
特集「師へ送る手紙」の巻頭論考。法隆寺の宮大工棟梁だった西岡常一に師事した小川三夫の『木のいのち木のこころ』を参照しつつ、俳句の師弟関係に中世以来の職人や家元制度の面影が流れこんでいることや、「勘」の会得と職人の「わざ」の継承に共通点があることなどを述べることで、俳句における師弟関係のありようを論じた。