昭和十七年、芭蕉連句を茶化す  太宰治「天狗」の位相  (「太宰治研究」22)

太宰治研究」22、2014.6.19、pp.125-141。
太宰治が昭和17年に発表した随筆「天狗」に関する論文。江戸期の芭蕉俳諧の金字塔とされる「猿蓑」を、戦時下の昭和十七年に斜め読みした随筆を発表した太宰の意図と、初期の小説「虚構の春」「葉」等が「連句のような小説」とも評される彼の連句への関心や知識等とを論じた。