愛と執着、または起風器――碧梧桐、虚子から見た子規  (学術誌「国文学 解釈と鑑賞」)

学術誌「国文学 解釈と鑑賞」75-11、2010.11.1、63-69p。
 
正岡子規の弟子である河東碧梧桐高浜虚子は子規門の双璧であり、二人は子規を敬愛していたとされる。その一方で、両者は子規に対し一言では言い尽くせない感情を多々抱いていた。それを「憧れ・失望・冷淡・責任感・愛と執着」等のキーワードで照らしながら、二人の子規への複雑な想いを素描した。