2003-12-02 富澤赤黄男:くらやみへ ぶらさがりたる 氷の手 俳句メモ 俳句メモ-冬 く ら や み へ ぶ ら さ が り た る 氷 の 手 赤黄男 赤黄男の戦後の傑作。この句は当時の俳壇内で考えるより、現代詩の『荒地』派あたりの関連で捉えた方が魅力を増すだろう。敗戦を生き延びた者の胸に巣食う“戦争”の暗鬱さを彷彿とさせる作品だ。 *出典:「火山系」3号 *年月:昭和24.1.1 *頁数:4p *備考:タイトル「断片」中の一句。