高屋 窓秋:母の手に英霊ふるへをり鉄路

母の手に英霊ふるへをり鉄路 窓秋

 
 
 高屋窓秋の連作無季俳句中の一句。時は昭和十三年五月、日中戦争勃発から一年になりつつあった。同時代俳句と比較すると、窓秋の特殊さがよく分かる。

出典:「京大俳句」6-5、1938.5.1
頁数:18p
備考:「会員集」より