人と作品 福田若之『自生地』  (総合俳誌「俳句四季」)

「俳句四季」487号、2018.2.1、pp.24-25。
福田若之氏の第一句集『自生地』の評論。昭和期の青年句集『誕生』(鷹羽狩行氏、昭和40年)等と異なり、平成期の青年句集はもはや成長や大人への階梯を軸に句集を編めず、それでもなお「僕」が成り立つ営為を問うとすれば『自生地』のような編集意識になるだろうと評しつつ、『自生地』の「僕」は舞城王太郎作品の「俺」と近似していることなどを述べた。