日本文化の「うつろひ」と桜のはかなさについて 詩歌や日本画、アニメ等のポップカルチャーを例に

*オンライン講座、2023.12.2、20:00-22:30。 *ドイツのデュッセルドルフ在住のフックス真理子氏によるカルチャー・カフェ。日本文化における「うつろひ」の感性を、古典の詩歌や俳句、日本画、アニメ等で描かれた桜のありようを通じて論じた。なお、僅かで…

詩人の志と永遠 (総合誌「俳壇」)

*「俳壇」40-12、2023.12.1、pp.46-49 。 *「述志の俳句」特集の巻頭エッセイ。保田与重郎の「永遠」や「詩人」を参照しながら、近代俳句における「述志」としての表現の風姿を綴った。

現代俳句史(4)山本健吉と「第二芸術論」  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」313号、2023.12.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。山本健吉の『現代俳句』が「第二芸術論」等の敗戦のショックが尾を引いていたこと等を論じた。

逸話のさざめき、句の面影45 飯田蛇笏 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」329、2023.12.1、pp.136-139 。 *物故俳人の評伝エッセイ。45回目は飯田蛇笏。山梨県の村の豪農に生まれた経歴や俳句観、また晩年の侘しさ等を綴った。

季節と追憶59 若き鷹羽狩行の俳句観 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-12、2023.12.1、pp.20-21。 *戦後俳句史。59回目は昭和30年代に注目され始めた鷹羽狩行の俳句観について論じた。

愛媛俳句、文化講座06 卯之町、庄屋の清水家と近代学校について (愛媛文化振興財団)

*愛媛県県民文化会館別館会議室、2023.11.22、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文化講座」第6回目。南予の卯之町の庄屋として町政を担った清水家当主の清水静十郎、伴三郎や末光家の人々の紹介に加え、彼らが設立した開明学校や尋常小学校の建築の特徴…

俳句講座06 一部だけを見せ、全体を暗示する俳句や日本画の特徴  (愛媛県文化振興財団)

*愛媛県文化振興財団のオンライン講座、2023.11.22、13:30-15:00。 *Zoomによる文化講座。第6回は日本画の省略と西洋の宗教画やタブロー画の描き方を比較しながら、俳句独特の省略が何を意味するかを語った。

句の手触り、俳人の響き50 品川鈴子と「ぐろっけ」3 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-12、2023.11.20、pp.24-25。 *現存俳人の評伝エッセイ。第50回目も前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。「ぐろっけ」同人会長を務めた細野恵久氏が感じた選句の厳しさと山口誓子の面影について等を紹介した。

タイムトラベル俳句の歴史19 変革の季節 社会性・前衛俳句  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」345、12月号、2023.11.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第19回目は戦後の社会性俳句や前衛俳句の背景や特徴を論じた。

「三鬼と三郎と華宵」トークイベント  (高畠華宵大正ロマン館)

*高畠華宵大正ロマン館、2023.11.18、14:00-15:30。 *現代美術家、太田三郎氏の展覧会「三鬼と三郎と華宵」の記念イベントとして、太田氏、徳永高志氏とともに太田氏の作品や西東三鬼、高畠華宵の作品について語り合った。

北斎、広重等の浮世絵と江戸の人々の生活について  (ドイツ、日本語で話す会)

*オンライン講座、2023.11.12、21:00-22:50。 *ドイツその他のヨーロッパ地域の日本語愛好者及び在住者による「日本語で話す会」での講演。江戸時代の広重や北斎の浮世絵を通じ、江戸の人々の食生活や服装などを語った。

別子各集落の風情を俳句とともに味わう 東平や筏津、鹿森など  (新居浜市生涯学習センター)

*新居浜市生涯学習センター主催によるオンライン講演、2023.11.11、13:30-15:30。 *新居浜生涯学習センター「日本文学講座」。東平、鹿森社宅、筏津社宅周辺の風情を詠んだ俳句や短歌、及び原茂夫等の写真を紹介しながら、別子銅山の生活を綴った。

近現代俳句の名作を鑑賞する08 「ホトトギス」の才人たち2 (愛媛新聞社カルチャー講座)

*愛媛新聞社別館503教室、2023.11.4、14:00-15:30。 *近現代俳句の名句を鑑賞する講座。8回目は、「ホトトギス」雑詠欄で活躍した中村草田男、中村汀女の作品を味読した。

逸話のさざめき、句の面影44 水原秋桜子 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」328、2023.11.1、pp.134-137 。 *物故俳人の評伝エッセイ。44回目は水原秋桜子。医者の家に生まれながら幼少時から歌舞伎や文芸に親しみ、生真面目で一本気だった秋桜子の人生と作品の特徴を綴った。

現代俳句史(3)「天狼」俳句と山本健吉  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」312号、2023.11.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。前回の秋元不死男の「俳句「もの」説」を踏まえながら、「天狼」における根源俳句が不死男論の基本となっていることなどを論じた。

稲畑汀子氏の世界(2)  (俳誌「花鳥諷詠」)

*「花鳥諷詠」428号、2023.11.1、pp.18-24。 *5月6日開催の日本伝統俳句協会オンライン講座の講演録。稲畑汀子の俳句の特徴を戦後の高濱虚子の「句日記」と比較しながら論じた。

季節と追憶58 昭和三十年代の若手俳人 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-11、2023.11.1、pp.18-19。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。58回目は昭和30年代に注目され始めた鷹羽狩行の特色について論じた。

趣味と写真と、ときどき俳句と45 マイルス・デイヴィスと中平卓馬  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.10.30。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第45回目はジャズのマイルス・デイヴィスの『Bitshes Brew』を初めて聴いた時や、中平卓馬の写真を初めて見た時の驚きを綴った。 sectpoclit.com

俳句講座05 日本文化や生活、日本語の特徴に支えられた俳句  (愛媛県文化振興財団)

*愛媛県文化振興財団のオンライン講座、2023.10.25、13:30-15:00。 *Zoomによる文化講座。第5回は日本文化の文脈や生活観を前提とした俳句として 畳や蚊帳を詠んだ作品を例にしながら、省略された文脈を想像する機微、また想像させる措辞がいかなるものか…

タイムトラベル俳句の歴史18 戦後生活と境涯俳句  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」344、11月号、2023.10.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第18回目は戦後に注目された境涯俳句のありようを、石田波郷や日野草城、野澤節子、菖蒲あや等の句を紹介しながら論じた。

句の手触り、俳人の響き49 品川鈴子と「ぐろっけ」2 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-11、2023.10.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第49回目は前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。山口誓子の下で学んだ品川鈴子が「ぐろっけ」の会員を指導した際、誓子流の発想が色濃く残っていたことなどを綴った。

日本文化の「何もない空間」について  (三重大学)

*三重大学、2023.10.17、16:20-17:10。 *三重大学、正路真一先生の留学生対象授業枠での特別授業。三重県の伝統文化の中でも伊賀上野出身の松尾芭蕉の俳句や伊勢神宮、またアニメ作品に注目しながら、「何もない空間」の佇まいについて語った。

日本語俳句の「不易流行」について   (ミュンヘン、アウグスブルク句会)

*ミュンヘン句会・アウグスブルク合同句会、2023.10.15、21:00-23:10。 *ドイツのミュンヘン句会・アウグスブルク句会合同主催講演。日本語俳句における「不易流行」の実例として有季定型句を取り上げつつ、季節感と日本文化における「永遠」とヨーロッパ…

趣味と写真と、ときどき俳句と44 写真の不思議  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.10.13。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第44回目は、フィルムカメラ等の写真に少し凝っていた頃、なぜ写真がうまく撮れなかったことなどを綴った。 sectpoclit.com

秘密のケンミンSHOW極 SP!  (読売・日本テレビ)

*読売・日本テレビ系列、2023.10.12、21:00-22:54。 *「秘密のケンミンSHOW極 SP!」内の愛媛県のコーナーに出演。松山で俳句が盛んになった理由を語った。

愛媛俳句、文化講座05 深川正一郎と川之江、平家落人部落の逸話など (愛媛文化振興財団)

*愛媛県県民文化会館3F、2023.10.11、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文化講座」第5回目。東予の川之江出身の深川正一郎の俳句作品や郷土ゆかりの文章を、銅山川や嶺南地域の平家伝説とともに味読した。

時のうつろい、句の響き31 台湾の甘蔗畑 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-97、2023.10.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載31回目は台南から高雄にかけて広がった甘蔗畑の歴史的背景等を綴りながら、甘蔗畑を読んだ句を味読した。

近現代俳句の名作を鑑賞する07 「ホトトギス」の才人たち1 (愛媛新聞社カルチャー講座)

*愛媛新聞社別館503教室、2023.10.7、14:00-15:30。 *近現代俳句の名句を鑑賞する講座。7回目は、「ホトトギス」雑詠欄で活躍した川端茅舎、松本たかし、中村草田男の三俳人の作品を味読した。

逸話のさざめき、句の面影43 河東碧梧桐 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」327、2023.10.1、pp.138-141 。 *物故俳人の評伝エッセイ。43回目は河東碧梧桐。高浜虚子が弔句として詠んだ「たとふれば独楽のはじける如くなり」を彷彿とさせる彼の人生に、「書生」と近代文人の面影を重ねながら論じた。

現代俳句史(2)戦後俳句の「もの」説  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」311号、2023.10.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。秋元不死男の「俳句もの説」に戦後特有の思潮があったことなどを論じた。