2023-01-01から1年間の記事一覧

句の手触り、俳人の響き49 品川鈴子と「ぐろっけ」2 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-11、2023.10.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第49回目は前回に続いて品川鈴子と「ぐろっけ」について。山口誓子の下で学んだ品川鈴子が「ぐろっけ」の会員を指導した際、誓子流の発想が色濃く残っていたことなどを綴った。

タイムトラベル俳句の歴史18 戦後生活と境涯俳句  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」344、11月号、2023.10.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第18回目は戦後に注目された境涯俳句のありようを、石田波郷や日野草城、野澤節子、菖蒲あや等の句を紹介しながら論じた。

日本文化の「何もない空間」について  (三重大学)

*三重大学、2023.10.17、16:20-17:10。 *三重大学、正路真一先生の留学生対象授業枠での特別授業。三重県の伝統文化の中でも伊賀上野出身の松尾芭蕉の俳句や伊勢神宮、またアニメ作品に注目しながら、「何もない空間」の佇まいについて語った。

日本語俳句の「不易流行」について   (ミュンヘン、アウグスブルク句会)

*ミュンヘン句会・アウグスブルク合同句会、2023.10.15、21:00-23:10。 *ドイツのミュンヘン句会・アウグスブルク句会合同主催講演。日本語俳句における「不易流行」の実例として有季定型句を取り上げつつ、季節感と日本文化における「永遠」とヨーロッパ…

趣味と写真と、ときどき俳句と44 写真の不思議  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.10.13。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第44回目は、フィルムカメラ等の写真に少し凝っていた頃、なぜ写真がうまく撮れなかったことなどを綴った。 sectpoclit.com

秘密のケンミンSHOW極 SP!  (読売・日本テレビ)

*読売・日本テレビ系列、2023.10.12、21:00-22:54。 *「秘密のケンミンSHOW極 SP!」内の愛媛県のコーナーに出演。松山で俳句が盛んになった理由を語った。

愛媛俳句、文化講座05 深川正一郎と川之江、平家落人部落の逸話など (愛媛文化振興財団)

*愛媛県県民文化会館3F、2023.10.11、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文化講座」第5回目。東予の川之江出身の深川正一郎の俳句作品や郷土ゆかりの文章を、銅山川や嶺南地域の平家伝説とともに味読した。

時のうつろい、句の響き31 台湾の甘蔗畑 (俳誌「子規新報」)

*「子規新報」2-97、2023.10.10、16p。 *愛媛ゆかりの俳句や文化を綴るエッセイ。連載31回目は台南から高雄にかけて広がった甘蔗畑の歴史的背景等を綴りながら、甘蔗畑を読んだ句を味読した。

近現代俳句の名作を鑑賞する07 「ホトトギス」の才人たち1 (愛媛新聞社カルチャー講座)

*愛媛新聞社別館503教室、2023.10.7、14:00-15:30。 *近現代俳句の名句を鑑賞する講座。7回目は、「ホトトギス」雑詠欄で活躍した川端茅舎、松本たかし、中村草田男の三俳人の作品を味読した。

秋刀魚と蕎麦 (「ボストン日本人会会報」)

*「ボストン日本人会会報」175,2023.10.1、pp.12-13。 *アメリカのボストン日本人会の会報寄稿。秋から冬にかけての情趣を代表する食として秋刀魚と蕎麦を取り上げ、その風情を俳句や随筆等を紹介しながら綴った。

日本統治時代台湾の甘蔗俳句 (研究会紀要「俳文学研究」)

*研究会紀要「俳文学研究」80号、2023.10.1、5p。 *日本統治時代の台湾における製糖関連の俳句作品は、一見すると季節感の把握や句意を把握しがたいため、当時の台湾における製糖業の事情を踏まえながら的確な解釈を試みた。

季節と追憶57 波郷句と戦後の境涯俳句 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-10、2023.10.1、pp.20-21。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。57回目は石田波郷の句集『惜命』に注目しながら、戦前と戦後で「境涯」の位相が異なっていたことなどを論じた。

現代俳句史(2)戦後俳句の「もの」説  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」311号、2023.10.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。秋元不死男の「俳句もの説」に戦後特有の思潮があったことなどを論じた。

逸話のさざめき、句の面影43 河東碧梧桐 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」327、2023.10.1、pp.138-141 。 *物故俳人の評伝エッセイ。43回目は河東碧梧桐。高浜虚子が弔句として詠んだ「たとふれば独楽のはじける如くなり」を彷彿とさせる彼の人生に、「書生」と近代文人の面影を重ねながら論じた。

趣味と写真と、ときどき俳句と43 愛媛県歴史文化博物館の歴史展示ゾーン  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.9.29。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第43回目は、愛媛県歴史文化博物館の歴史展示ゾーンの素晴らしさと、昭和期の生活を復元したコーナーの魅力について綴った。 sectpoclit.com

俳句講座04 古典と現代の季節感の大きな違い  (愛媛県文化振興財団)

*愛媛県文化振興財団のオンライン講座、2023.9.29、13:30-15:00。 *Zoomによる文化講座。第四回は古典和歌や画と近現代俳句の時間感覚の違いについて、和歌や連歌、俳句作品等を例にしながら述べた。

趣味と写真と、ときどき俳句と42 愛媛新聞の連載エッセイ「四季録」で学んだ実感について  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.9.22。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第42回目は、愛媛新聞で2013~2014年に連載したエッセイ「四季録」の評判から図らずも学んだことについて綴った。 sectpoclit.com

句の手触り、俳人の響き48 品川鈴子と「ぐろっけ」 (総合俳誌「俳句四季」)

*「俳句四季」40-10、2023.9.20、pp.26-27。 *現存俳人の評伝エッセイ。第48回目からは品川鈴子と「ぐろっけ」について。鈴子は「天狼」出身で、「ぐろっけ」創刊主宰となった。その「ぐろっけ」の現存俳人にインタビューし、品川鈴子及び山口誓子の面影を…

タイムトラベル俳句の歴史17 戦後俳句の胎動と第二芸術論の衝撃  (「NHK俳句」)

*「NHK俳句」343、10月号、2023.9.20、pp.38-41。 *室町連歌から現代俳句までを通観する「タイムトラベル 俳句の歴史」。第17回目は敗戦直後の俳句界の動向。森澄雄や高浜虚子、中村草田男、加藤楸邨、石田波郷、山口誓子等の動向に加え、桑原武夫の「第二…

南予の文化や文学を身近に味わい、愛おしむためのヒント (愛媛県生涯学習センター、放送県民大学)

*愛媛県歴史文化博物館2階第一研修室、13:30-15:30。 *放送県民大学「現代教養講座」の南予会場第一回目の講演。卯之町の町並みや清水家、末光家、また吉田の小林朝治の版画や宇和島の大竹伸朗氏の「赤松覗き岩遊園」などを通じ、文化や歴史を身近に感じ、…

愛媛俳句、文化講座04 第16代家長、住友友成の短歌と銅山の終焉について (愛媛文化振興財団)

*愛媛県県民文化会館別館会議室、2023.9.6、13:30-15:00。 *文化講座「愛媛俳句・文化講座」第4回目。住友第十六代家長の住友友成が別子銅山終焉時に詠んだ短歌の鑑賞や、友成作品の歌碑群の位置や意義等について語った。

近現代俳句の名作を鑑賞する06 「ホトトギス」の四S (愛媛新聞社カルチャー講座)

*愛媛新聞社別館503教室、2023.9.2、14:00-15:30。 *近現代俳句の名句を鑑賞する講座。6回目は、大正後期から昭和初期にかけて活躍した「ホトトギス」の四Sを紹介し、特に水原秋桜子と高野素十の作品を味読した。

現代俳句史(1)敗戦後の連盟、協会設立の意味  (俳誌「100年俳句計画」)

*「100年俳句計画」310号、2023.9.1、pp.16-17。 *戦後以降の俳句史についての評論。前回までの「青木先生×俳子」の会話形式による近代俳句史はいったん終え、通常の文章による俳句史の論考で、敗戦後の新俳句人連盟や現代俳句協会設立の文脈や意味を述べ…

現世のあはれ (俳誌「鷹」)

*「鷹」60-9、2023.9.1、pp.10-11 。 *現世に生きる人間の「あはれ」のありようを、チャップリンや小林秀雄、森鴎外、保田与重郎等を参照しながら述べた。

季節と追憶56 波郷句集『惜命』の社会性 (俳誌「氷室」)

*「氷室」31-9、2023.9.1、pp.18-19。 *四季それぞれの季節感に沿った文学についての連載エッセイ。56回目は戦後の石田波郷の句集『惜命』がなぜ高い評価を受けたのか、その意味を戦後俳句の状況に即しながら述べた。

逸話のさざめき、句の面影42 藤後左右 (総合誌「俳句界」)

*「俳句界」326、2023.9.1、pp.144-147 。 *物故俳人の評伝エッセイ。42回目は藤後左右。昭和初期の「ホトトギス」に突如登場し、高浜虚子が高く評価した左右句を人生の歩みとともに綴った。

趣味と写真と、ときどき俳句と41 真夏の個人的な過ごし方  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.8.31。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第41回目は、真夏の個人的な過ごし方を紹介。アメリカのロック・バンドApples in Stereoを聴きながら歌川国芳の「東都名所 佃嶋」といった涼しげな絵を眺めたりな…

対話形式で語る近代俳人入門  (マルコボ.コム)

*マルコボ.コム、2023.8.30。 *「100年俳句計画」連載の「会話形式でわかる近代俳句超入門」の書籍化。青木先生×俳子による対話形式で明治期の正岡子規から昭和戦前期の新興俳句までを語った。 下記のマルコボショップ、ヤフーショッピングから購入すると…

俳句講座03 俳句の大胆な省略と日本画の省略の共通点  (愛媛県文化振興財団)

*愛媛県文化振興財団のオンライン講座、2023.8.30、13:30-15:00。 *Zoomによる文化講座。第三回は短詩型である俳句独特の省略方法と日本画の省略の共通点を指摘しつつ、水原秋桜子や星野立子、小川軽舟氏等の句を味読した。

趣味と写真と、ときどき俳句と40 「山口誓子「汽罐車」連作の学術研究とモンタージュ映画」の続き  (サイト「セクト・ポクリット」)

*初出:サイト「セクト・ポクリット」、2023.8.28。 *趣味や大学の授業、俳句その他の随筆。第40回目は、本連載38回目で紹介した山口誓子の「汽罐車」連作について、同時代の前衛映画との関わりについて綴った。 sectpoclit.com