刻まれた句、漂う夢 戦後俳句史1 生きている証と、八〇年代  (俳誌「円座」39号)

「円座」39号、2017.8.1、pp.54-61。
戦後俳句史論の一回目。1980年代の雰囲気を伝えるものとして、生きている証として苦労を重ねて一生懸命俳句にすがろうとした大正期生まれの菖蒲あやと、俳句のために我慢や結社での下積みを是とする風潮を「大嫌い」と公言した昭和20年生まれの辻桃子がいかに異なりつつも80年代に同居していたかを論じた。