心理学と俳句を携えた元士族、正岡子規  (坂の上の雲ミュージアム通信「小日本」25)

小日本」25号、2016.3.31、pp.20-23。
坂の上の雲ミュージアムの特別展にあわせたエッセイ。正岡子規は俳句や短歌、随筆等で知られた明治文学者だが、彼は士族の家の長男として、また賊軍とされた松山藩出身の武士としての矜持を強く抱くとともに、帝国大学で当時最新の西洋諸学問を混淆した状態で学んだ学生であったことなどを指摘し、その象徴が専門の心理学用語を俳句論に応用して新俳句像を示したことなどを述べた。