歴史としての「写生」・実感としての「季語」―中山世一『季語のこと・写生のこと』に寄せて (俳誌「翔臨」)

俳誌「翔臨」64号、2009.2.28、pp.8-10。
中山世一氏の著作を通じ、近現代の「写生」論及び「季語」論の特徴と功罪を考察した。特に「季語」論は戦後の多くの俳人が展開したが、その発想は子規以来の近代的な季語観を前提としており、それに自覚的な論が未だ存在していないことを指摘することで、俳人の「季語」論の特徴を考察した。