2003-04-16から1日間の記事一覧

石田 波郷:夕つばめあつまつてとぶ空のあり

夕つばめあつまつてとぶ空のあり 波郷 季語は「夕つばめ」(春)。いかにも若き時代の波郷らしい一句だ。 *出典:「馬酔木」10-9、112号 *年月:1931.9.1 *頁数:47p *備考:水原秋桜子選雑詠欄

原 石鼎:高々と蝶こゆる谷の深さかな

高々と蝶こゆる谷の深さかな 石鼎 若き石鼎が奈良の奥吉野に住まっていた時期の傑作。壮大な景色を難なく詠みおおせる凄さとともに、鳥ではない「蝶」が谷を越えるという状況がすばらしい。 それにしても、この頃の石鼎は神がかっていた。 *出典:「ホトト…