“ワシノ文ガ載ツトラン”―子規の活字への想いとその意義 (子規記念博物館、夏季子規塾)

夏季子規塾(於松山市子規記念博物館)、2010.8.29。
正岡子規は句会や書簡、新聞紙・雑誌等のメディアを駆使することで、「子規派」と称される句風を内外に定着させることに卓越していたことを述べ、もし現代であればブログやmixi、twitter等のネットメディアと、文芸誌及び俳誌等を連携させながら「子規派」の作品を内外に知らしめ、一種のムーヴメントを発生させた可能性が高いことを述べた。そして、彼があれほど多くの作品や論、文章を発表し、また常に仲間たちと句作や俳論をともにしたのは、余命数年の自覚があったことと同時に、自身の活字を眺めることが感情の浄化につながり、またそれは彼に生の喜びと希望をもたらしたであろうことを指摘した。
 なお、講演内容は佐藤文香氏(俳人、twitterアカウントはhttp://twitter.com/a8ca)により、twitterにて実況をして頂いた。
 また、その実況に関し、曾呂利亭氏(http://bit.ly/cFaheY)及び笠間書院さま(http://bit.ly/crMJGD)がブログで感想を述べて下さった。