2017-10-31から1日間の記事一覧

俳句と、周りの景色16 気配  (俳誌「白茅」16号)

■「白茅」16号、2017.10.31、pp.15-17。 ■シベリア抑留から帰還した香月泰男の絵や、ハイデガーをたずねたパウル・ツェランの詩に彷徨う黒い「気配」を描きつつ、渡辺水巴の俳句に漂う「気配」を論じた。

批評家たちの「写生」(二十) 小林秀雄(その十二)   (俳誌「翔臨」90号)

*「翔臨」90号、2017.10.31、pp.22-23。 *文芸批評家の論を通じて「写生」を捉え直す連載評論。小林秀雄の「近代絵画」を再び参照しつつ、高浜虚子らの「写生」句の本質を「現在」の強度に看た上で、九鬼周造の時間論に接続する形で論じた。