2003-12-04から1日間の記事一覧

高野 素十 : 漂へる手袋のある運河かな

漂 へ る 手 袋 の あ る 運 河 か な 素 十 「客観写生」の最高峰。表現、内容、どこも奇をてらっていない。それでいて、凄みを感じさせる。特に上五「漂へる」が絶妙だ。ここに素十の「写生」の本領がある。 こういう句を称賛した高浜虚子の選句眼が凄い、…