刻まれた句、漂う夢 俳誌の光芒19 「ホトトギス」昭和8年10月号  (俳誌「円座」29号)

「円座」29号、2015.12.1、pp.30-34。
保田輿重郎の文化観を引き合いにしつつ、例えば「ホトトギス」や高浜虚子を近代俳句の象徴として知ることと、「ホトトギス」雑詠欄の作品を実際に読み、一句ごとに立ち止まったり、考えたりすることは全く別の営為であることを指摘しつつ、具体例として新興俳句が勃興したとされる昭和八年十月号の「ホトトギス」雑詠欄の傑作群がいかなるものであったかなどを述べた。